/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2023/12/19 13:33

香港前場:ハンセン0.6%安で続落、上海総合は0.02%下落 無料記事

 19日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比101.48ポイント(0.61%)安の16527.75ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が31.89ポイント(0.57%)安の5602.53ポイントと続落した。売買代金は419億5510万香港ドルとなっている(18日前場は489億5500万香港ドル)。
 中国経済の先行き不安が引き続き重しとなる流れ。足元では、景気鈍化を示唆する中国指標が相次いでいる。今月11〜12日に開催された中央経済工作会議では、市場が期待する強力な景気刺激策導入の方針は打ち出されなかった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が9.8%安と下げが目立っている。同社は18日引け後、売掛金や無形資産にかかる減損引当金の計上により、2023年12月通期の純利益が32億〜41億人民元(約640億〜825億円)減少するとの見通しを示した。
 中国不動産株が軒並み売られる。融創中国HD(1918/HK)が8.4%安、華南城HD(1668/HK)が6.6%安、碧桂園HD(2007/HK)が6.3%安、旭輝(884/HK)が4.1%安と値を下げた。
 レストランチェーンや酒造など飲食関連も安い。呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が8.0%、海倫司国際HD(9869/HK)が5.5%、珍酒李渡集団(6979/HK)が3.0%、華潤ビールHD(291/HK)が2.1%ずつ下落した。
 医薬セクターもさえない。中国生物製薬(1177/HK)が3.7%安、薬明生物技術(2269/HK)が2.6%安、石薬集団(1093/HK)が1.4%安、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.1%安で引けた。
 半面、香港不動産セクターは強含み。リート(不動産投資信託)の領展房地産投資信託基金(823/HK)が1.7%上昇し、恒隆地産(101/HK)、新鴻基地産発展(16/HK)、恒基兆業地産(12/HK)などもプラス圏で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来汽車(9866/HK)が4.7%高。同社は18日引け後、アラブ首長国連邦(UAE)政府系ファンドのCYVNホールディングスから22億米ドル(約3130億円)の追加出資を受けると発表した。
 一方、本土マーケットは小幅ながら5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%安の2930.18ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。医薬株、自動車株、公益株、素材株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。銀行株、メディア・娯楽株、酒造株の一角も買われた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース