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2023/09/19 13:23

香港前場:ハンセン0.02%高で小反発、上海総合も0.02%上昇 無料記事

19日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比3.11ポイント(0.02%)高の17933.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が1.25ポイント(0.02%)高の6210.77ポイントとそろって小反発した。売買代金は409億760万香港ドルとなっている(18日前場は453億2870万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところの下落基調で、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国の景気支援スタンスや、米10年債利回りの上昇一服も支えとなっている。ただ、上値は限定的。米中の金利動向が気がかり材料となる中、指数は安く推移する場面もあった。中国では、中国人民銀行(中央銀行)があす20日(日本時間10時15分ごろ)、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。米国では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が20日午後(日本時間21日未明)に公表される。FOMCでは政策金利の据え置きが決定されるとの見方がコンセンサスだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が5.2%高、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が4.5%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が3.1%高と上げが目立った。
 セクター別では、天然ガスや石炭などエネルギー関連が高い。上記した新奥能源のほか、華潤燃気HD(1193/HK)が4.1%、エン鉱能源集団(1171/HK)が3.5%、中国神華能源(1088/HK)が2.8%、中国中煤能源(1898/HK)が1.8%ずつ上昇した。
 海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターもしっかり。前期した東方海外のほか、太平洋航運集団(2343/HK)が2.5%高、勝獅貨櫃(716/HK)が1.7%高、中国国際海運集装箱(2039/HK)が1.6%高で引けた。
 中国不動産セクターの一角も物色される。融創中国HD(1918/HK)が4.6%高、世茂集団HD(813/HK)が2.2%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.9%高、華潤置地(1109/HK)が1.1%高で前場取引を終えた。中国不動産業を巡っては、物件販売や債務問題の不透明感は依然としてくすぶっているものの、当局は支援策を相次ぎ投入している。足元では、中国政府は「不動産税」(個人向け固定資産税)の本格導入を当面見送るもよう――などと伝わった。
 半面、自動車セクターは安い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.7%、蔚来集団(9866/HK)が3.5%、理想汽車(2015/HK)が2.0%、長城汽車(2333/HK)が1.9%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは小幅に続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%高の3126.52ポイントで前場取引を終了した。エネルギー株が高い。金融株、公益株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。消費関連株、医薬株も売られた。



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