10日の中国本土マーケットは、日本時間の午前10時33分現在、主要指標の上海総合指数が前日比5.29ポイント（0.16％）高の3249.78ポイントと4日ぶりに反発している。
　中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。景気持ち直し遅れを示唆する指標発表が相次ぐ中、「当局は景気支援スタンスを強める」との見方が改めて広がっている。前日発表された7月の物価統計が予想以上に落ち込んだことで、市場からは「金融緩和の余地が広がった」との声も聞かれた。ただ、全体としては上値が重い。米中関係の悪化が警戒されている。バイデン米大統領は9日、先進半導体やAI（人工知能）、量子技術など3分野を対象に、米国の企業・個人が中国に投資することを制限する大統領令に署名した。
　主要銘柄の値上がり率は、中国国際航空（601111/SH）が2.0％、中航瀋飛（600760/SH）が1.8％、上海国際機場（600009/SH）が1.5％、中国石油天然気（601857/SH）が1.4％、陝西煤業（601225/SH）が1.1％など。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.76ポイント（0.28％）高の273.50ポイント、深センB株指数が1.41ポイント（0.12％）高の1208.08ポイントで推移している。


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