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2023/11/21 13:23

香港前場:ハンセン1.0%高で続伸、上海総合0.5%上昇 無料記事

 21日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比177.92ポイント(1.00%)高の17955.99ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が64.60ポイント(1.06%)高の6167.94ポイントとそろって続伸した。売買代金は587億4510万香港ドルとなっている(20日前場は535億9980万香港ドル)。
 投資家のセンチメントが上向く流れ。昨夜の米ハイテク株高や、中国経済対策に対する期待感などが相場を支えている。米市場では、米長期金利の低下基調を手がかりにナスダック指数が1.1%高と5日続伸し、7月下旬以来の高値で取引を終えた。中国では不動産デベロッパー支援の動きが進んでいる。当局はデベロッパーの資金調達支援に向け、「ホワイトリスト」の作成を進めているもよう――などと報じられた。国有、民営のデベロッパー50社がリスト入りする見込みという。(亜州リサーチ編集部)
 本土不動産株に買いが先行。ハンセン指数の構成銘柄では、龍湖集団HD(960/HK)が7.1%高、華潤置地(1109/HK)が4.7%高、中国海外発展(688/HK)が3.8%高と値を上げた。上述したリストには、龍湖集団も含まれると予想されている。ほか、指数銘柄以外では、民営デベロッパーの融創中国HD(1918/HK)が18.9%高。同社は20日引け後、オフショア債務再編案の成立要件が全て満たされ、同日付で発効したと報告した。オフショア債務再編の完了は、大型デベロッパーで初めてという。
 家電やスポーツ用品、食品飲料、小売など中国消費セクターも高い。創維集団(751/HK)が2.4%、TCL電子HD(1070/HK)が2.1%、361度国際(1361/HK)が2.4%、李寧(2331/HK)が2.3%、中国旺旺HD(151/HK)が2.5%、康師傅HD(322/HK)が2.0%、百盛商業集団(3368/HK)が7.0%、高キン零售(6808/HK)が4.0%ずつ上昇した。
 非鉄やセメントの素材セクターもしっかり。中国アルミ(2600/HK)が2.7%高、中国宏橋集団(1378/HK)が2.2%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.0%高、華潤水泥HD(1313/HK)が3.2%高、安徽海螺水泥(914/HK)が2.3%高で引けた。
 半面、医薬セクターの一角はさえない。百済神州(6160/HK)が1.1%、石薬集団(1093/HK)と翰森製薬集団(3692/HK)がそろって1.0%、中国生物製薬(1177/HK)が0.5%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.46%高の3082.30ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。エネルギー株、食品・酒造株、素材株、金融株、メディア・娯楽株、運輸株、インフラ関連株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。自動車株、軍事関連株も売られた。



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