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2023/09/11 13:31

香港前場:ハンセン1.7%安で4日続落、上海総合は0.6%上昇 無料記事

連休明け11日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比305.91ポイント(1.68%)安の17896.16ポイントと4日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も89.64ポイント(1.42%)安の6225.03ポイントと続落した。売買代金は606億6800万香港ドルに拡大している(7日前場は435億8990万香港ドル)。
 米金融引き締めの長期が警戒される流れ。原油相場の先高観が広がる中、インフレの高止まりが警戒され、当局は今回の利上げサイクルを終了するとの期待も後退した。米債券市場では、米10年債利回りが上昇基調を再び強めている。金融政策で米国に追随する香港では、域内金利の上昇圧力が高まると懸念された。また、ハイテク分野などを巡り、米国と中国が対立していることも引き続き重しとなっている。(亜州リサーチ編集部)
 香港・本土の不動産セクターに売りが先行。ハンセン指数の構成銘柄では、新鴻基地産発展(16/HK)が9.4%安、新世界発展(17/HK)が5.9%安、恒基兆業地産(12/HK)が5.4%安、龍湖集団HD(960/HK)が6.2%安、中国海外発展(688/HK)が4.2%安と下げが目立った。新鴻基地産発展については、通期決算が小幅ながら減益だった(前年比6.5%減)ことも売り材料視されている。
 「ニューエコノミー」銘柄もさえない。ハンセン科技(テック)指数は2.0%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が6.5%安、データセンター開発・運営の万国数拠HD(9698/HK)が5.7%安、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.9%安と値を下げている。
 半面、医薬品セクターは高い。緑葉製薬集団(2186/HK)が6.1%、百済神州(6160/HK)が5.6%、中国生物製薬(1177/HK)が3.4%、薬明生物技術(2269/HK)が1.2%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.57%高の3134.45ポイントで前場取引を終了した。医薬品株が高い。エネルギー株、消費関連株、素材株、公益株、ハイテク株、証券株なども買われた。半面、銀行株は安い。通信株、保険株も売られた。


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