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2024/01/02 17:38

香港大引:ハンセン1.5%安で4日ぶり反落、不動産と自動車に売り 無料記事

 新年初商いとなる2日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比258.84ポイント(1.52%)安の16788.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が95.97ポイント(1.66%)安の5672.53ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は766億4130万香港ドルとなっている(12月29日は751億6800万香港ドル)。
 中国景況感の悪化が嫌気される流れ。12月31日に公表された12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.0となり、市場予想(49.6)に反して前月(49.4)から低下した(景況判断の境目となる50を割り込むのは3カ月連続)。米10年債利回りの上昇や、外国為替市場で対米ドルの人民元安が進んだことも懸念されている。中国経済対策の期待感などで指数は下げ渋る場面がみられたものの、中盤から下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が8.3%安、不動産デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が7.0%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が6.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。上記した龍湖集団のほか、越秀地産(123/HK)が7.1%、世茂集団HD(813/HK)が6.2%、華潤置地(1109/HK)が5.4%ずつ下落した。
 自動車セクターも急落。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が11.8%安、蔚来集団(9866/HK)が6.3%安、理想汽車(2015/HK)が5.2%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.8%安で引けた。
 中国金融セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が2.6%安、中国建設銀行(939/HK)が2.4%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.1%安、中国平安保険(2318/HK)が3.5%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.3%安と値を下げた。
 半面、海運セクターはしっかり。太平洋航運集団(2343/HK)が2.7%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.4%、東方海外(316/HK)が1.2%、中遠海運HD(1919/HK)が1.0%ずつ上昇した。
 マカオのカジノ関連も物色される。美高梅中国HD(2282/HK)が4.9%高、金沙中国(1928/HK)が3.9%高、永利澳門(1128/HK)と新濠国際発展(200/HK)がそろって2.0%高で取引を終えた。業績回復の期待が高まる。マカオ政府は1日、昨年12月の域内カジノ売上高が前年比で5.3倍に急増したことを明らかにした。
 一方、本土マーケットも4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.43%安の2962.28ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、金融株、不動産株、医薬株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。公益株、海運株、軍事関連株、素材株の一角も買われた。


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