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2024/04/15 13:36

香港前場:ハンセン0.7%安で3日続落、上海総合は1.2%下落 無料記事

 週明け15日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比122.35ポイント(0.73%)安の16599.34ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が23.99ポイント(0.41%)安の5855.59ポイントと3日続落した。売買代金は543億440万香港ドルとなっている(12日の前場は571億9110万香港ドル)。
 内外環境の不透明感が重し。米国のインフレ高止まりや中東地域の地政学リスク増大、中国経済指標の下振れなどがネガティブ材料だ。うち、12日公表された今年3月の中国金融統計では、人民元建て新規融資額とマネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びが予想をそろって下回っている。3月の貿易統計では、米ドル建ての輸出が前年同月比で7.5%減少し、昨年10月以来、5カ月ぶりのマイナス成長。市場予想(1.9%減)を超えた下げとなっている。輸入は予想外のマイナスだった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が6.2%安、マカオ・カジノ金沙中国(1928/HK)が4.3%安、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.2%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。上記したディーラーのほか、完成車メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が3.7%、吉利汽車HD(175/HK)が3.0%、蔚来集団(9866/HK)が2.9%、理想汽車(2015/HK)が2.0%ずつ下落した。
 スマートフォン部材・組立の銘柄群もさえない。舜宇光学科技(2382/HK)が2.4%安、瑞声科技HD(2018/HK)が1.6%安、富智康集団(2038/HK)が7.1%安、比亜迪電子(285/HK)が3.2%安で引けた。
 中国不動産セクターの一角も売られる。合景泰富集団HD(1813/HK)が4.5%安、中国海外宏洋集団(81/HK)と中国奥園集団(3883/HK)がそろって4.3%安、建発国際投資集団(1908/HK)が2.3%安で前場取引を終えた。
 半面、石油・石炭セクターはしっかり。中国石油天然気(857/HK)が2.3%高、中国石油化工(386/HK)が1.8%高、中国海洋石油(883/HK)が1.6%高、中国中煤能源(1898/HK)が3.3%高、中国神華能源(1088/HK)が1.5%高で前場取引を終えた。原油相場の先高観が強まっている。中東地域の緊張が高まる中、先週末のWTI原油先物は一時、約5カ月半ぶりの高値を付けた。
 ゼネコンやエンジニアリングなどインフラ建設セクターも物色される。中国中鉄(390/HK)が5.1%高、中国交通建設(1800/HK)が4.3%高、中国鉄建(1186/HK)が3.3%高、中リョ国際工程(2068/HK)が5.7%高、中国冶金科工(1618/HK)が4.0%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.21%高の3055.99ポイントで前場の取引を終了した。金融株が相場をけん引。エネルギー株、インフラ関連株、半導体株、公益株、運輸株、酒造・食品株なども買われた。半面、自動車株は安い。医薬株、素材株の一角も売られた。


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