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2024/01/08 17:34

香港大引:ハンセン1.9%安で5日続落、テック指数は3.0%下落 無料記事

 8日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比310.88ポイント(1.88%)安の16224.45ポイントと5日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も126.16ポイント(2.25%)安の5480.82ポイントと続落した。売買代金は844億4210万香港ドルとなっている(5日は813億3000万香港ドル)。
 米長期金利の上昇が嫌気される流れ。早期の米利下げ観測が後退する中、5日の米債券市場では米10年債利回りが再び4.0%台を回復している。また、民営ノンバンク系資産運用会社、中植企業集団有限公司が破産したこともネガティブ。中国経済の先行き不安も強まっている。中国の金融緩和期待などで朝方は下げ渋る場面がみられたものの、指数は徐々に下げの勢いを増した。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.0%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成30銘柄のうち29下落)。個別では、データセンター開発・運営の万国数拠HD(9698/HK)が8.0%安、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が7.8%安、人工知能(AI)関連企業の商湯集団(20/HK)が5.5%安と下げが目立っている。
 自動車株は軒並み安。後場に取引再開した中国恒大新能源汽車集団(708/HK)は6.0%安と売られている(一時22.9%安)。同社は8日、執行取締役の劉永灼氏について、犯罪を犯した疑いで刑事拘留されたことを報告した。それ以上の詳細は明らかにしていない。
 医薬セクターも安い。緑葉製薬集団(2186/HK)が12.6%、薬明生物技術(2269/HK)が4.4%、康希諾生物(6185/HK)が3.9%、石薬集団(1093/HK)が3.1%ずつ下落した。
 中国不動産セクターも急落。合景泰富集団HD(1813/HK)が5.7%安、旭輝(884/HK)が5.5%安、華南城HD(1668/HK)が3.6%安、中国海外発展(688/HK)が3.0%安で引けた。中国海外発展が報告した12月の営業実績は、不動産成約額が前年同月比で40.1%減。物件販売の低迷が続いていることを懸念した。
 中国保険セクターもさえない。中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.2%安、中国平安保険(2318/HK)が4.0%安、中国人寿保険(2628/HK)が3.5%安、新華人寿保険(1336/HK)が3.1%安で取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.42%安の2887.54ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。不動産株、消費関連株、医薬株、素材株、インフラ関連株、軍事関連株、運輸株、金融株、公益株なども売られた。


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