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2023/11/15 13:17

香港前場:ハンセン2.8%高で反発、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 15日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比491.55ポイント(2.83%)高の17888.41ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が165.68ポイント(2.78%)高の6130.22ポイントとそろって反発した。売買代金は643億2100万香港ドルとなっている(14日前場は429億9770万香港ドル)。
 前日の米株高が支え。10月の物価上昇率が市場予想以下にとどまる中、米追加利上げ観測が後退。米長期金利の低下も追い風となった。また、中国では政策期待が高まる状況。外電は14日、中国当局が不動産市場の支援策として、少なくとも1兆人民元(約20兆7000億円)の低金利資金を保障性住宅の建設などに投入する方針――などと伝えている。ただ、米サンフランシスコで15日(日本時間16日未明)に予定される米中首脳会談を前に、買い一巡後は上値の重さも目立った。(亜州リサーチ編集部)
 寄り付き後に発表された中国の経済指標では強弱まちまちの内容。10月の小売売上高と鉱工業生産が市場予想を上回る伸びとなったものの、1〜10月の固定資産投資は予想以下の伸び。不動産開発投資や不動産販売額もマイナス成長が続いた。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(構成80のうち上昇79)。中でも、米国を主力市場とする創科実業(669/HK)が9.0%高と上げが目立った。ほか龍湖集団HD(960/HK)が6.7%高、信義光能HD(968/HK)が6.5%高で午前の取引を終えた。
 他の個別銘柄では、本日決算を控えた小鵬汽車(9868/HK)が6.1%高、京東集団(9618/HK)が4.9%高、騰訊HD(700/HK)が3.5%高となっている。
 セクター別では、政策期待で本土系不動産が高い。前出の龍湖集団のほか、融創中国HD(1918/HK)が9.7%高、中国恒大集団(3333/HK)が5.7%高、碧桂園HD(2007/HK)が5.4%高、世茂房地産HD(813/HK)が5.0%高で引けた。
 半面、北京首都国際機場(694/HK)が5.2%下落。MSCI中国指数からの除外発表が嫌気された。
 本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%高の3069.85ポイントで前場の取引を終了した。証券株が高い。ほか非鉄金属株、鉄鋼株、自動車株、銀行株、家電株など幅広く買われた。半面、メディア株、国防関連が売られた。


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