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2023/12/29 13:24

香港前場:ハンセン0.5%安で3日ぶり反落、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 29日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比76.76ポイント(0.45%)安の16966.77ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が30.08ポイント(0.52%)安の5734.69ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は399億3720万香港ドルとなっている(28日前場は509億7670万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数は前日に約1カ月ぶりの高値水準を回復したことや、年末要因が重なった。もっとも、下値は限定的。指数は小高く推移する場面もみられている。内外環境の安定が支えだ。米国では足元のインフレ鈍化を受け、米連邦準備理事会(FRB)は来年前半にも利下げに転じるとの観測が強まっている。内部的には、中国当局の景気支援スタンスがプラス。中国人民銀行(中央銀行)は28日、四半期ごとに開催する金融政策委員会後の声明で、マクロ経済政策の調整を強化すると発表した。流動性を適度に保ちつつ、合理的な信用拡大によって経済を下支えする方針を示している。それより先に公表された第14次5カ年計画(2021〜25年)の中間報告では、内需拡大で景気回復を目指す――などの方針が確認された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が5.8%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が2.9%安、オンラインゲーム大手、網易(9999/HK)が2.0%安と下げが目立った。
 セクター別では、太陽光発電関連が安い。陽光能源HD(757/HK)が1.9%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が1.6%、信義能源HD(3868/HK)が1.4%、信義光能HD(968/HK)が1.3%ずつ下落した。
 非鉄・レアアース関連の銘柄もさえない。銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が2.0%安、ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)とアルミ精錬の中国宏橋集団(1378/HK)がそろって1.6%安、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が1.5%安、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が1.0%安で前場取引を終えた。
 半面、自動車セクターは物色される。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が17.2%、小鵬汽車(9868/HK)が2.6%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.4%、蔚来集団(9866/HK)が2.0%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%高の2964.68ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬株、素材株、自動車株、メディア・娯楽株、軍事関連株なども買われた。半面、不動産株は安い。エネルギー株、証券株、公益株、運輸株も売られた。



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