週明け8日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比41.65ポイント（1.42％）安の2887.54ポイントと3日続落した。昨年来安値を更新。2022年4月以来の安値を付けた。
　先週末までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国経済の先行きが不安視されている。不動産デベロッパーや影の銀行（シャドーバンキング）の債務問題、景況感悪化などマイナス材料だ。北京市第一中級法院（中等裁判所）は5日、債務超過に陥った民営ノンバンク系資産運用会社、中植企業集団有限公司の破産申請を受理したことを明らかにしている。中国人民銀行（中央銀行）の資金吸収もマイナス。人民銀は8日、リバースレポ取引を通じ、満期分との差引で400億人民元を市中から吸収した。先週は週間で、差し引き2兆4230億人民元（約49兆円）を市中から吸収している。指数は徐々に下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、ハイテクの下げが目立つ。半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技（600584/SH）が3.1％安、業務ソフト開発大手の用友網絡科技（600588/SH）が4.4％安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業（603019/SH）が3.8％安、半導体デバイスの上海韋爾半導体（603501/SH）が3.4％安で引けた。
　不動産株も安い。万業企業（600641/SH）が6.3％、格力地産（600185/SH）が5.4％、金地集団（600383/SH）が2.8％、京能置業（600791/SH）と緑地HD（600606/SH）がそろって2.2％ずつ下落した。
　消費関連株もさえない。チーズ生産の上海妙可藍多食品科技（600882/SH）が3.7％安、自動車の長城汽車（601633/SH）と家庭用品の喜臨門家具（603008/SH）、酒造の舎得酒業（600702/SH）、宝飾品の老鳳祥（600612/SH）が2.7％安、衣料品の海瀾之家（600398/SH）が2.6％安で取引を終えた。医薬株、素材株、インフラ関連株、軍事関連株、運輸株、金融株、公益株なども売られている。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.18ポイント（0.94％）安の230.64ポイント、深センB株指数が7.23ポイント（0.68％）安の1059.05ポイントで終了した。


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