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2023/11/16 13:46

香港前場:ハンセン1.7%安で反落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 16日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比297.64ポイント(1.65%)安の17781.36ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が104.12ポイント(1.68%)安の6100.10ポイントとそろって反落した。売買代金は611億8570万香港ドルとなっている(15日前場は643億2100万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。前日のハンセン指数は3.9%高と急伸し、終値で10月12日以来、約1カ月ぶりに節目の18000ポイントを回復した。また、中国の経済指標発表や米中首脳会談など重要スケジュールを消化した後とあって、「いったん材料は出尽くした」との見方も一部に広がっている。首脳会談については、米ホワイトハウスが15日(日本時間16日午前)、「バイデン大統領と中国の習近平・国家主席は、幅広い問題を率直で建設的に協議した」と報告。ただ、バイデン大統領は記者会見で、習近平・国家主席を「独裁者」と呼ぶなど不協和音も漂っている。指数は小高くスタートしたものの、程なくマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.8%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)とスマートフォン中国大手の小米集団(1810/HK)がそろって6.0%安と下げが目立った。主力の金融や不動産も下落している。
 セクター別では、医薬が安い。上記した薬明生物技術や石薬集団のほか、百済神州(6160/HK)が5.6%、康希諾生物(6185/HK)が4.8%、中国生物製薬(1177/HK)が3.7%ずつ値を下げた。
 半導体セクターもさえない。華虹半導体(1347/HK)が5.3%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.6%安、中芯国際集成電路製造(981/HK)が3.1%安、晶門半導体(2878/HK)が2.9%安で引けた。
 酒造や飲料、スポーツ用品の消費セクターも売られる。華潤ビールHD(291/HK)が4.1%安、百威亜太HD(1876/HK)が3.0%安、中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.5%安、農夫山泉(9633/HK)が2.0%安、李寧(2331/HK)が4.4%安、特歩国際HD(1368/HK)が4.2%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.64%安の3053.13ポイントで前場の取引を終了した。医薬株が安い。ハイテク株、素材株、消費関連株、インフラ関連株、不動産株なども売られた。半面、メディア・娯楽株は高い。銀行株の一角も売られた。



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