/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2023/12/14 13:26

香港前場:ハンセン1.1%高で反発、上海総合0.3%上昇 無料記事

 14日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比179.51ポイント(1.11%)高の16408.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が37.41ポイント(0.67%)高の5588.31ポイントと反発した。売買代金は566億3330万香港ドルに拡大している(13日前場は369億4410万香港ドル)。
 米長期金利の低下が好感される流れ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受け、24年の利下げ期待が高まる中、昨夜の米債券市場では米10年債利回りが今年8月以来の低水準を付けている。金融政策で米国に追随し、香港金融管理局(HKMA)は14日に政策金利を据え置いた。ハンセン指数は年初来の安値圏で推移していただけに、買い戻しの動きに弾みがついている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が9.0%高、インフラ投資会社の長江基建集団(1038/HK)が5.8%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が5.5%高と上げが目立った。
 セクター別では、香港・本土の不動産が高い。恒隆地産(101/HK)が4.2%、新鴻基地産発展(16/HK)が4.0%、恒基兆業地産(12/HK)が3.4%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.8%、融創中国HD(1918/HK)が3.1%、碧桂園HD(2007/HK)が2.6%ずつ上昇した。香港不動産にとっては、域内ローン金利の低下期待がプラス。碧桂園については、一部資産の売却で流動性不安がやや緩和したことや、人民元建て債券で初めてデフォルト(債務不履行)回避に成功したことも材料視された。
 スマートフォン部材・組立の銘柄群も買われる。瑞声科技HD(2018/HK)が6.6%高、舜宇光学科技(2382/HK)が5.0%高、丘タイ科技(1478/HK)が4.0%高、高偉電子(1415/HK)が3.4%高、小米集団(1810/HK)が4.2%高と値を上げた。
 産金セクターも物色される。招金鉱業(1818/HK)が5.9%高、霊宝黄金(3330/HK)が3.2%高、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.1%高、山東黄金鉱業(1787/HK)が1.5%高で前場取引を終えた。市況高が追い風。金先物価格は14日、約1週ぶりに2000米ドル台を回復して推移している。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.30%高の2977.56ポイントで前場の取引を終了した。金鉱株が高い。メディア・娯楽株、素材株、インフラ関連株、不動産株、ハイテク株、エネルギー株、金融株なども買われた。半面、酒造株は安い。軍事関連株、自動車株の一角も売られた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース