2024/01/03 13:26
香港前場:ハンセン1.2%安で続落、上海総合は0.2%下落
3日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比205.00ポイント(1.22%)安の16583.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が65.56ポイント(1.16%)安の5606.97ポイントと続落した。売買代金は389億5590万香港ドルとなっている(2日前場は429億6670万香港ドル)。
前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国経済の先行きや、米長期金利の上昇が不安視されている。12月31日に公表された12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.0となり、市場予想(49.6)以上に前月(49.4)から悪化(景況判断の境目となる50を割り込むのは3カ月連続)。米10年債利回りは上昇基調を強め、3日は昨年12月19日以来の水準で推移している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が5.5%安、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)とパソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)がそろって4.2%安と下げが目立った。
セクター別では、自動車が安い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.9%、長城汽車(2333/HK)が6.3%、中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が5.6%、蔚来集団(9866/HK)が5.0%ずつ下落した。
香港不動産セクターもさえない。恒基兆業地産(12/HK)が3.2%安、新世界発展(17/HK)が3.1%安、新鴻基地産発展(16/HK)が2.5%安、恒隆地産(101/HK)が2.0%安で引けた。香港の金利動向は米国に追随する傾向があるため、域内金利の上昇も警戒されている。
半面、中国不動産セクターの一角はしっかり。旭輝(884/HK)が5.9%、世茂集団HD(813/HK)が1.6%、融創中国HD(1918/HK)が1.4%、遠洋集団HD(3377/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって1.2%ずつ上昇した。当局の支援スタンスがプラス。中国人民銀行(中央銀行)が2日に発表したデータによれば、人民銀の担保付き補完貸出(PSL)による政策銀行への融資残高は昨年12月末時点で3兆2520億人民元に上り、11月末時点の2兆9020億人民元から大幅に拡大している。PSLは都市再開発に向けた資金供給となるため、不動産支援を強化したとの見方だ。
一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%安の2957.34ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、医薬株、証券株、空運株、軍事関連株なども売られた。半面、不動産株は高い。エネルギー株、公益株、銀行・保険株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国経済の先行きや、米長期金利の上昇が不安視されている。12月31日に公表された12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.0となり、市場予想(49.6)以上に前月(49.4)から悪化(景況判断の境目となる50を割り込むのは3カ月連続)。米10年債利回りは上昇基調を強め、3日は昨年12月19日以来の水準で推移している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が5.5%安、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)とパソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)がそろって4.2%安と下げが目立った。
セクター別では、自動車が安い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.9%、長城汽車(2333/HK)が6.3%、中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が5.6%、蔚来集団(9866/HK)が5.0%ずつ下落した。
香港不動産セクターもさえない。恒基兆業地産(12/HK)が3.2%安、新世界発展(17/HK)が3.1%安、新鴻基地産発展(16/HK)が2.5%安、恒隆地産(101/HK)が2.0%安で引けた。香港の金利動向は米国に追随する傾向があるため、域内金利の上昇も警戒されている。
半面、中国不動産セクターの一角はしっかり。旭輝(884/HK)が5.9%、世茂集団HD(813/HK)が1.6%、融創中国HD(1918/HK)が1.4%、遠洋集団HD(3377/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって1.2%ずつ上昇した。当局の支援スタンスがプラス。中国人民銀行(中央銀行)が2日に発表したデータによれば、人民銀の担保付き補完貸出(PSL)による政策銀行への融資残高は昨年12月末時点で3兆2520億人民元に上り、11月末時点の2兆9020億人民元から大幅に拡大している。PSLは都市再開発に向けた資金供給となるため、不動産支援を強化したとの見方だ。
一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%安の2957.34ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、医薬株、証券株、空運株、軍事関連株なども売られた。半面、不動産株は高い。エネルギー株、公益株、銀行・保険株も買われた。
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