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2024/11/08 13:28

香港前場:ハンセン0.9%安で反落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 8日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比185.70ポイント(0.89%)安の20767.64ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が72.22ポイント(0.96%)安の7474.73ポイントと反落した。売買代金は1411億8520万香港ドルとなっている(7日前場は1039億8860万香港ドル)。
 中国の重要会議終了を前に売りが優勢となる流れ。中国では、きょう8日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議が閉幕し、国営メディアが詳細を報じる予定だ。内容を見極めたいとするスタンスが強まっている。大規模な財政出動が打ち出されるとの観測で買いが先行したものの、上値は重く、指数は中盤からマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が5.1%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4.2%安、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が4.0%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。龍湖集団のほか、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.3%、融創中国HD(1918/HK)が5.0%、合景泰富地産(1813/HK)が4.9%、旭輝(884/HK)が4.4%ずつ下落した。
 証券セクターもさえない。中信建投証券(6066/HK)が4.2%安、中国国際金融(3908/HK)が4.0%安、華泰証券(6886/HK)が3.7%安、中信証券(6030/HK)が3.5%安で引けた。
 半面、自動車セクターの一角は高い。小鵬汽車(9868/HK)が16.4%、吉利汽車HD(175/HK)が4.0%、蔚来集団(9866/HK)が3.7%ずつ上昇した。小鵬汽車は7日、同社初となる人工知能(AI)搭載のEVセダン「P7+」を正式に発売。販売開始12分で受注数が1万台を超え、販売初日は計3万1528台まで積み上がった。
 他の個別株動向では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.2%高。同社が公表した7〜9月期決算は前年同期比34%増収、58%増益と好調で、売上高は四半期ベースの過去最高を達成した。 
 一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.50%安の3453.24ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。金融株、資源株、食品・酒造株、公益株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。自動車株も買われた。



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