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2024/09/13 13:37

香港前場:ハンセン1.0%高で続伸、上海総合は0.1%下落 無料記事

 13日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比167.99ポイント(0.97%)高の17408.38ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が62.89ポイント(1.05%)高の6080.42ポイントと続伸した。売買代金は519億7950万香港ドルとなっている(12日前場は504億720万香港ドル)。
 米株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米経済のソフトランディング(軟着陸)期待が続く中、主要指数が軒並み上昇した。中国経済対策の期待感も強まる。外資ブローカーや経済団体などが中国経済の先行き不安を相次ぎ指摘するなか、習近平・総書記(国家主席)は12日、政府関係部局に対し、今年のGDP成長目標「5.0%前後」の達成に向けて努力するよう命じた。また、外電は12日、「中国当局は早ければ9月中にも、既存住宅ローンの金利を引き下げるもよう」などと報じている。ただ、上値は限定的。週末に公表される8月の中国経済統計(14日に8月の小売売上高や鉱工業生産など、15日までに金融)が気がかり材料だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が4.9%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が4.4%高、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.2%高と上げが目立った。
 セクター別では、産金や非鉄、石油など資源関連が高い。上記した紫金鉱のほか、招金鉱業(1818/HK)が5.0%、中国宏橋集団(1378/HK)が3.1%、中国アルミ(2600/HK)が2.4%、中国石油化工(386/HK)が2.6%、中国海洋石油(883/HK)が1.3%ずつ上昇した。商品市況高が追い風。12日のニューヨーク金先物は3週ぶりに史上最高値を更新し、13日も高く推移している。13日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、アルミ先物など主要産品が高い。WTI原油先物も続伸している。
 中国不動産セクターもしっかり。前記した龍湖集団のほか、建発国際投資集団(1908/HK)が3.7%高、華潤置地(1109/HK)が2.5%高、旭輝HD(884/HK)が1.8%高で引けた。
 中国金融セクターも物色される。招商銀行(3968/HK)が2.4%高、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)と中国人寿保険(2628/HK)がそろって2.3%高、中国平安保険(2318/HK)が1.7%高、広発証券(1776/HK)が1.6%高、華泰証券(6886/HK)が1.5%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは小幅に3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%安の2714.77ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。医薬株、インフラ関連株、空運株なども売られた。半面、不動産株は高い。エネルギー株、素材株、発電株、海運株も買われた。



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