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2024/12/16 13:28 NEW!!

香港前場:ハンセン0.6%安で続落、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 週明け16日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比114.33ポイント(0.57%)安の19856.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が26.75ポイント(0.37%)安の7159.84ポイントと続落した。売買代金は642億7370万香港ドルとなっている(13日前場は768億1060万香港ドル)。 
 中国景気の鈍化が意識される流れ。取引時間中に公表された11月の各種統計では、小売売上高が前年同月比3.0%増にとどまり、予想(5.0%増)に反し、前月(4.8%増)から減速した。1〜11月の不動産開発投資はマイナスが拡大している。また、13日公表された金融統計では、新規融資の伸びが小幅にとどまり、予想を大きく下回った。マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びも予想を下回っている。米長期金利の上昇も懸念。13日の米債券市場では、インフレ懸念がくすぶる中、米10年債利回りの上昇が続き、11月22日以来の高水準に達している。中国共産党幹部が14日、今年の経済成長率は目標の「5%前後」を達成しそうだとの認識を示したことなどを手がかりに、朝方は強含む場面がみられたものの、指数は下げの勢いを徐々に増した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が2.8%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.8%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.7%安と下げが目立った。
 セクター別では、本土・香港の不動産が安い。龍湖集団のほか、越秀地産(123/HK)が3.2%、中国金茂HD(817/HK)が2.9%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.4%、新世界発展(17/HK)が5.1%、長江実業集団(1113/HK)が1.3%ずつ下落した。
 消費セクターもさえない。蒙牛乳業のほか、家電のTCL電子HD(1070/HK)が2.8%安、ベビー用品の好孩子国際HD(1086/HK)が2.2%安、外食の百勝中国HD(9987/HK)が1.9%安、米菓・飲料の中国旺旺HD(151/HK)が1.3%安で引けた。
 空運・海運セクターも売られる。中国国際航空(753/HK)が6.9%安、中国東方航空(670/HK)が4.3%安、中国南方航空(1055/HK)が3.3%安、海豊国際HD(1308/HK)が4.8%安、東方海外(316/HK)と太平洋航運集団(2343/HK)がそろって2.2%安で前場取引を終えた。中国国際航空が13日報告した11月の営業実績によると、旅客数が前年同月比で12%減少。23カ月ぶりにマイナス成長となったことが空運株の逆風となった。
 半面、キャリアや設備・工事の通信セクターは物色される。中国聯通(762/HK)が3.1%、中国電信(728/HK)が2.5%、中国移動(941/HK)が1.4%、中興通訊(763/HK)が2.6%、中国通信服務(552/HK)が1.9%、京信通信系統HD(2342/HK)が1.8%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.10%高の3395.11ポイントで前場取引を終了した。銀行株が高い。エネルギー株、公益株、通信・メディア株、海運株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。医薬株、消費関連株、保険・証券株も売られた。


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