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2024/11/26 13:28 NEW!!

香港前場:ハンセン0.5%高で4日ぶり反発、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 26日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比93.64ポイント(0.49%)高の19244.63ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が28.08ポイント(0.41%)高の6890.28ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は723億8110万香港ドルとなっている(25日前場は781億8060万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。ハンセン指数はこのところ下落基調を強め、足元では2カ月ぶりの安値を付けていた。中国の追加経済対策に対する期待も根強い。国内景気の回復遅れが指摘される中、当局は経済成長目標達成のため、金融・財政で景気を押し上げるとの見方だ。金融政策に関しては、年内に預金準備率が引き下げられるとの観測が流れている。
 ただ、上値は限定的。米中対立の警戒感がくすぶっている。トランプ次期米大統領は日本時間26日に自身のSNSに、中国が違法薬物の米国流入を容認しているとして、事態が解決するまで、既存の輸入関税に10%の追加関税を課すと投稿。それに対し、在ワシントンの中国大使館は、「貿易戦争に勝者はいない」と反発している。トランプ氏は60%の対中関税を表明しているだけに、今後の動きも気がかりだ。26日の外国為替市場では、対米ドルの人民元安が進行。中国株マーケットも朝方は安く推移した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、インターネット検索中国最大手の百度集団(9888/HK)が5.8%高、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が4.2%高、医療サービスの阿里健康信息技術(241/HK)が4.0%高と上げが目立った。
 セクター別では、メディカル関連(サービス、製薬、機器)が高い。医療サービスの阿里健康信息技術のほか、医渡科技(2158/HK)が11.5%、京東健康(6618/HK)が2.1%、艾美疫苗(6660/HK)が11.0%、中国神威薬業集団(2877/HK)が4.7%、四環医薬HD集団(460/HK)が4.5%、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が4.1%、微創医療科学(853/HK)が2.3%ずつ上昇した。
 レストランチェーンや酒造など飲食関連も物色される。九毛九国際HD(9922/HK)が5.5%高、百勝中国HD(9987/HK)が2.7%高、青島ビール(168/HK)が3.1%高、華潤ビールHD(291/HK)が1.6%高で引けた。
 半面、自動車セクターは安い。東風汽車集団(489/HK)が6.5%、蔚来集団(9866/HK)が4.3%、北京汽車(1958/HK)が2.6%、広州汽車集団(2238/HK)が1.3%ずつ下落した。
 米向けに製品を輸出する銘柄群の一角もさえない。中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が5.8%安、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が0.9%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%高の3277.82ポイントで前場取引を終了した。金融株が相場けん引。酒造・食品株、医薬株、不動産株、ハイテク株、空運株なども買われた。半面、公益株は安い。自動車株、エネルギー株、素材株も売られた。


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