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2024/12/23 13:32 NEW!!

香港前場:ハンセン0.7%高で3日ぶり反発、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 週明け23日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比137.28ポイント(0.70%)高の19857.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が52.03ポイント(0.73%)高の7195.91ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は679億9520万香港ドルに縮小している(20日前場は844億4310万香港ドル)。 
 米長期金利の上昇一服が買い安心感を誘う流れ。20日の米債券市場では、インフレ指標の伸び鈍化を手がかりに、上昇が続いた米10年債利回りが低下に転じている。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策で重要視する11月の米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)は前月比0.1%増にとどまり(予想は0.2%増)、5月以来の低い水準。FRBの2025年利下げペースが鈍化するとの過度な警戒感もひとまず薄らいでいる。香港は金融政策で米国に追随するため、域内の金利低下も期待された。また、中国国内に新規材料は乏しいが、根強い金融緩和期待も支えとなっている。
 ただ、上値は限定的。欧米と中国の関係悪化が警戒されているほか、トランプ氏の米大統領就任式を来月20日に控え、米新政権の高関税スタンスも不安視されている。また、香港市場はクリスマスであす24日午後から26日まで休場となるだけに、積極的な買いも手控えられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度(9888/HK)が3.9%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)とインフラ投資会社の長江基建集団(1038/HK)がそろって3.7%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の銀行が高い。交通銀行(3328/HK)が2.3%、中国工商銀行(1398/HK)と中国建設銀行(939/HK)がそろって2.1%、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が2.0%ずつ上昇した。
 ゼネコンや建機などインフラ建設セクターもしっかり。中国中鉄(390/HK)が1.8%高、中国交通建設(1800/HK)が1.5%高、中聯重科(1157/HK)が4.1%高、中国龍工HD(3339/HK)が1.4%高で引けた。
 海運・空運セクターも物色される。中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.6%高、東方海外(316/HK)が2.5%高、太平洋航運集団(2343/HK)が1.9%高、中国南方航空(1055/HK)と中国国際航空(753/HK)がそろって2.2%高で前場取引を終えた。
 半面、自動車セクターはさえない。東風汽車集団(489/HK)が4.1%、広州汽車集団(2238/HK)が2.6%、北京汽車(1958/HK)が2.1%、吉利汽車HD(175/HK)が0.9%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットも3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.21%高の3374.99ポイントで前場取引を終了した。銀行が相場けん引。エネルギー、公益、運輸、通信なども買われた。半面、不動産は安い。ハイテク、医薬、自動車も売られた。



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