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2024/11/05 13:35

香港前場:ハンセン1.2%高で3日続伸、上海総合は1.8%上昇 無料記事

 5日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比255.84ポイント(1.24%)高の20823.36ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が111.27ポイント(1.51%)高の7478.92ポイントと3日続伸した。売買代金は831億8980万香港ドルに拡大している(4日前場は639億2850万香港ドル)。
 投資家心理がやや上向く流れ。中国景況感の改善や、大型財政政策の期待感が支えだ。官民で公表された10月の中国製造業PMIが上振れたことに続き、取引時間中に発表された民間集計の財新サービス業PMIは市場予想(50.5)を大幅に上回る52.0で着地している。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議は4日に開幕した(8日に閉幕)。会議の決定内容については、最終日に国営メディアが詳細を報じるのが通例で、市場では、10兆人民元規模の財政政策が打ち出されるとの観測も流れている。米大統領選の投開票を5日に控える中、朝方は模様眺めスタンスで安く推移したものの、指数は程なくプラスに転じ、上げ幅を徐々に広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が9.0%高、ミネラルウォーター中国最大手の農夫山泉(9633/HK)が8.6%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.8%高と上げが目立った。
 セクター別では、半導体やAI(人工知能)関連が高い。SMICのほか、上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.1%、華虹半導体(1347/HK)が5.9%、晶門半導体(2878/HK)が5.5%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が12.3%、商湯集団(20/HK)が4.6%ずつ上昇した。
 中国不動産セクターもしっかり。融創中国HD(1918/HK)が7.0%高、中国金茂(817/HK)が6.7%高、合景泰富集団HD(1813/HK)が6.0%高、広州富力地産(2777/HK)が5.9%高で引けた。
 中国金融セクターも物色される。招商銀行(3968/HK)が1.8%高、交通銀行(3328/HK)が2.0%高、新華人寿保険(1336/HK)が5.2%高、中国人民保険集団(1339/HK)が5.1%高、中信建投証券(6066/HK)が10.5%高、中信証券(6030/HK)が5.4%高で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、外食チェーン大手の百勝中国HD(9987/HK)が7.1%高。中国本土で「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」や「ピザハット」を展開する同社が報告した7〜9月期決算では、純利益が前年同期比で22%増加し、配当や自社株買いを通じた株主還元を拡大する方針も明らかにした。
 半面、産金セクターはさえない。霊宝黄金(3330/HK)が2.1%、招金鉱業(1818/HK)が1.4%、中国黄金国際資源(2099/HK)が1.2%、山東黄金鉱業(1787/HK)が0.9%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.80%高の3369.70ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。不動産株、消費関連株、インフラ関連株、金融株、資源株など幅広く買われた。



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