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2024/11/27 13:24 NEW!!

香港前場:ハンセン0.4%高で続伸、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 27日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比80.65ポイント(0.42%)高の19239.85ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が25.34ポイント(0.37%)高の6876.90ポイントと5日ぶりに反発した。売買代金は609億6840万香港ドルに縮小している(26日前場は723億8110万香港ドル)。
 値頃感に着目した買いが優勢となる流れ。前日のハンセン指数は4日ぶりに反発したが、上昇率は0.04%にとどまり、依然として約2カ月ぶりの安値水準で推移した。企業業績の持ち直しも期待される。寄り付き直後に公表された10月の工業企業利益は前年同月比10%減だったが、減少率は9月の27.1%から縮小した。また、前日発表された今年1〜10月の国有企業・国有持株会社の利益総額は前年同期比で1.1%減少したものの、減益率は1〜9月の2.3%から1.2ポイント縮小している。ただ、上値は限定的。米国の対中圧力強化が不安視されている。トランプ次期米大統領は26日夜(米東部時間)、米通商代表部(USTR)代表に「保護主義」を掲げるジェイミーソン・グリア氏を起用すると発表した。同氏は第一次トランプ政権時代に、ライトハイザーUSTR代表の首席補佐官を務め、高関税を課した中国との貿易交渉に深く関わった経緯がある。指数は安く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が6.4%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.4%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が2.4%高と上げが目立った。周大福珠宝については、中間決算が4割減益とさえなかったものの、最大20億香港ドルの自社株買い計画発表が材料視されている。
 セクター別では、半導体が高い。ASMPT(522/HK)が4.0%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.9%、晶門半導体(2878/HK)が2.2%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 医薬セクターもしっかり。百済神州(6160/HK)が3.9%高、信達生物製薬(1801/HK)が3.4%高、康哲薬業HD(867/HK)が2.5%高、翰森製薬集団(3692/HK)が2.0%高で前場取引を終えた。
 半面、自動車セクターはさえない。東風汽車集団(489/HK)が4.9%、蔚来集団(9866/HK)が4.8%、吉利汽車HD(175/HK)が2.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.9%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.52%高の3276.58ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬株、酒造・食品株、公益株、軍事関連株、金融株、不動産株なども買われた。半面、自動車株は安い。素材株も売られた。



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