2024/11/11 13:30
香港前場:ハンセン2.1%安で続落、上海総合は0.1%下落
週明け11日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比439.20ポイント(2.12%)安の20288.99ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が158.72ポイント(2.13%)安の7302.72ポイントと続落した。売買代金は1139億2000万香港ドルに縮小している(8日前場は1411億8520万香港ドル)。
投資家心理が悪化する流れ。中国経済対策に対する不透明感や、中国のデフレ進行がマイナス材料だ。中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は8日までの会議で、地方政府の債務問題に10兆人民元(約210兆円)を投じることを決定したが、市場への直接資金投入は盛り込まれず、アナリストの間からは、全体として新味にも欠けていると指摘されている。9日に公表された10月の物価統計では、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比0.3%となり、市場予想(0.4%)を下回った。生産者物価指数(PPI)はマイナス2.9%となり、予想(マイナス2.5%)以上に低下している。内需の弱さが示唆された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が5.5%安、中国海外発展(688/HK)が4.7%安、華潤置地(1109/HK)が2.8%安で引けた。
消費関連の銘柄群も安い。酒造の華潤ビールHD(291/HK)が5.3%、家電の海信家電集団(921/HK)が5.2%、飲料水の農夫山泉(9633/HK)が3.9%、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が3.6%、外食の九毛九国際HD(9922/HK)が3.4%ずつ下落した。
中国の保険・証券セクターもさえない。中国人寿保険(2628/HK)が4.4%安、中国平安保険(2318/HK)が4.3%安、新華人寿保険(1336/HK)が3.5%安、中信証券(6030/HK)が5.0%安、第一上海投資(227/HK)が4.3%安、申万宏源集団(6806/HK)が3.3%安で前場取引を終えた。
半面、半導体やAI(人工知能)の関連銘柄は物色される。華虹半導体(1347/HK)が9.4%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.4%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.4%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が7.3%、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が5.6%ずつ上昇した。
他の個別株動向では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が21.4%高。華為技術(ファーウェイ)が他の自動車メーカーと提携して展開する新エネルギー自動車(NEV)について、複数モデルの販売権を中升集団が取得したと伝わったことが刺激材料だ。
一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.06%安の3449.70ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。食品・飲料株、金融株、資源株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。自動車株、軍事関連株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家心理が悪化する流れ。中国経済対策に対する不透明感や、中国のデフレ進行がマイナス材料だ。中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は8日までの会議で、地方政府の債務問題に10兆人民元(約210兆円)を投じることを決定したが、市場への直接資金投入は盛り込まれず、アナリストの間からは、全体として新味にも欠けていると指摘されている。9日に公表された10月の物価統計では、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比0.3%となり、市場予想(0.4%)を下回った。生産者物価指数(PPI)はマイナス2.9%となり、予想(マイナス2.5%)以上に低下している。内需の弱さが示唆された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が5.5%安、中国海外発展(688/HK)が4.7%安、華潤置地(1109/HK)が2.8%安で引けた。
消費関連の銘柄群も安い。酒造の華潤ビールHD(291/HK)が5.3%、家電の海信家電集団(921/HK)が5.2%、飲料水の農夫山泉(9633/HK)が3.9%、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が3.6%、外食の九毛九国際HD(9922/HK)が3.4%ずつ下落した。
中国の保険・証券セクターもさえない。中国人寿保険(2628/HK)が4.4%安、中国平安保険(2318/HK)が4.3%安、新華人寿保険(1336/HK)が3.5%安、中信証券(6030/HK)が5.0%安、第一上海投資(227/HK)が4.3%安、申万宏源集団(6806/HK)が3.3%安で前場取引を終えた。
半面、半導体やAI(人工知能)の関連銘柄は物色される。華虹半導体(1347/HK)が9.4%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.4%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.4%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が7.3%、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が5.6%ずつ上昇した。
他の個別株動向では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が21.4%高。華為技術(ファーウェイ)が他の自動車メーカーと提携して展開する新エネルギー自動車(NEV)について、複数モデルの販売権を中升集団が取得したと伝わったことが刺激材料だ。
一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.06%安の3449.70ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。食品・飲料株、金融株、資源株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。自動車株、軍事関連株も買われた。
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