2024/12/18 13:35
香港前場:ハンセン0.6%高で4日ぶり反発、上海総合は0.7%上昇
18日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比114.82ポイント(0.58%)高の19815.30ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が61.06ポイント(0.86%)高の7166.50ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は556億5140万香港ドルに縮小している(17日前場は668億430万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。11月の中国経済統計が弱い内容となる中、当局は景気支援の動きを強めるとの見方が改めて意識されている。エコノミストからは、中国政府は近く金融緩和策を打ち出す見通しとの声も聞かれた。中国当局の株価対策も追い風。国務院国有資産監督管理委員会は17日、中央企業傘下企業の価値向上に向け、現金配当引き上げなど、時価総額管理の強化を要求した。政府系の銘柄群に買いが先行している。ただ、上値は限定的。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表(日本時間19日未明)を前に、様子見ムードも漂っている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が3.9%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.1%高、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が2.8%高と上げが目立った。
セクター別では、自動車が高い。理想や吉利のほか、華晨中国汽車HD(1114/HK)が9.1%、東風汽車集団(489/HK)が6.3%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が5.7%ずつ上昇した。華晨中国汽車については、株主還元の強化方針もプラス。目標配当性向(税引き後利益ベース)を50%以上に設定すると発表した。
ゼネコンや建材(セメント、鉄鋼)のインフラ建設セクターも買われる。中国交通建設(1800/HK)が2.7%高、中国中鉄(390/HK)が2.1%高、中国鉄建(1186/HK)が2.0%高、中国西部水泥(2233/HK)が3.0%高、華潤建材科技HD(1313/HK)が1.8%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.9%高、鞍鋼(347/HK)が2.6%高で前場取引を終えた。
中国発電セクターもしっかり。華電国際電力(1071/HK)が4.5%高、龍源電力集団(916/HK)が3.9%高、中国電力国際発展(2380/HK)が2.6%高、中国広核電力(1816/HK)が2.4%高と値を上げた。
半導体やAI(人工知能)関連の銘柄も物色される。上海復旦微電子集団(1385/HK)と晶門半導体(2878/HK)がそろって3.4%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.4%高、華虹半導体(1347/HK)が2.2%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が9.6%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が4.6%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.4%高で引けた。
半面、空運セクターはさえない。国泰航空(293/HK)が2.3%、中国東方航空(670/HK)が1.9%、中国国際航空(753/HK)が1.8%、中国南方航空(1055/HK)が1.7%ずつ下落した。
一方、本土マーケットも4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.72%高の3385.64ポイントで前場取引を終了した。金融が上げを主導。ハイテク、公益、資源・素材、自動車、インフラ関連、医薬、海運なども買われた。半面、不動産は安い。エネルギー、空運も売られた。
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中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。11月の中国経済統計が弱い内容となる中、当局は景気支援の動きを強めるとの見方が改めて意識されている。エコノミストからは、中国政府は近く金融緩和策を打ち出す見通しとの声も聞かれた。中国当局の株価対策も追い風。国務院国有資産監督管理委員会は17日、中央企業傘下企業の価値向上に向け、現金配当引き上げなど、時価総額管理の強化を要求した。政府系の銘柄群に買いが先行している。ただ、上値は限定的。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表(日本時間19日未明)を前に、様子見ムードも漂っている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が3.9%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.1%高、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が2.8%高と上げが目立った。
セクター別では、自動車が高い。理想や吉利のほか、華晨中国汽車HD(1114/HK)が9.1%、東風汽車集団(489/HK)が6.3%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が5.7%ずつ上昇した。華晨中国汽車については、株主還元の強化方針もプラス。目標配当性向(税引き後利益ベース)を50%以上に設定すると発表した。
ゼネコンや建材(セメント、鉄鋼)のインフラ建設セクターも買われる。中国交通建設(1800/HK)が2.7%高、中国中鉄(390/HK)が2.1%高、中国鉄建(1186/HK)が2.0%高、中国西部水泥(2233/HK)が3.0%高、華潤建材科技HD(1313/HK)が1.8%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.9%高、鞍鋼(347/HK)が2.6%高で前場取引を終えた。
中国発電セクターもしっかり。華電国際電力(1071/HK)が4.5%高、龍源電力集団(916/HK)が3.9%高、中国電力国際発展(2380/HK)が2.6%高、中国広核電力(1816/HK)が2.4%高と値を上げた。
半導体やAI(人工知能)関連の銘柄も物色される。上海復旦微電子集団(1385/HK)と晶門半導体(2878/HK)がそろって3.4%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.4%高、華虹半導体(1347/HK)が2.2%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が9.6%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が4.6%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.4%高で引けた。
半面、空運セクターはさえない。国泰航空(293/HK)が2.3%、中国東方航空(670/HK)が1.9%、中国国際航空(753/HK)が1.8%、中国南方航空(1055/HK)が1.7%ずつ下落した。
一方、本土マーケットも4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.72%高の3385.64ポイントで前場取引を終了した。金融が上げを主導。ハイテク、公益、資源・素材、自動車、インフラ関連、医薬、海運なども買われた。半面、不動産は安い。エネルギー、空運も売られた。
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