2024/11/07 17:37
香港大引:ハンセン2.0%高で反発、不動産や金融に買い
7日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比414.96ポイント(2.02%)高の20953.34ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が183.48ポイント(2.49%)高の7546.95ポイントと反発した。売買代金は2197億7550万香港ドルとなっている(6日は2168億1770万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。4日に開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議に関しては、最終日(8日)に国営メディアが詳細を報じる予定。6兆〜10兆人民元規模の財政政策が打ち出されるとの見方だが、対中強硬派のトランプ政権が誕生することで、市場関係者からは、より規模の大きい財政出動が決まる可能性も指摘された。米国の関税政策に対する警戒感で売り先行したものの、下値は堅く、指数は中盤からプラスに転じている。トランプ氏の公約では、中国からの輸入品に一律60%の関税をかけ、そのほかの国からの輸入品にも10〜20%の関税を課す。貿易戦争に発展する可能性も危惧された。
一方、取引時間中に公表された10月の中国貿易統計では、輸出が予想(5.0%増)を大幅に上回る12.7%増に拡大する一方、輸入は2.3%減少(予想2.0%減)。内需の弱さはあるものの、輸出の大幅拡大が好感された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が9.3%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が8.7%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が8.7%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が高い。龍湖集団のほか、世茂集団HD(813/HK)が29.3%、広州富力地産(2777/HK)が18.5%、遠洋集団HD(3377/HK)が14.7%、融創中国HD(1918/HK)が11.8%ずつ上昇した。
中国金融セクターも急伸。中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が9.4%高、中国平安保険(2318/HK)が6.4%高、中国工商銀行(1398/HK)が3.2%高、招商銀行(3968/HK)が3.1%高、招商証券(6099/HK)が18.1%高、中信証券(6030/HK)が14.5%高と値を上げた。
ゼネコンや建材のインフラ建設セクターも物色される。中国交通建設(1800/HK)が3.1%高、中国中鉄(390/HK)が3.0%高、中国鉄建(1186/HK)が2.6%高、中国建材(3323/HK)が6.9%高、華潤建材科技HD(1313/HK)が4.4%高、安徽海螺水泥(914/HK)が3.4%高で取引を終えた。
半面、太陽光発電の関連銘柄は安い。協キン科技HD(3800/HK)が6.0%、中国水発興業能源集団(750/HK)が3.7%、信義光能HD(968/HK)が3.3%、陽光能源HD(757/HK)が2.9%ずつ下落した。
一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.57%高の3470.66ポイントで取引を終了した。10月8日に付けた約2年7カ月ぶりの高値水準(3489.78ポイント)に接近している。証券株が高い。消費関連株、銀行・保険株、医薬株、公益株、インフラ建設株、資源・素材株、半導体株、運輸株なども買われた。半面、軍事関連株は安い。太陽光発電株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。4日に開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議に関しては、最終日(8日)に国営メディアが詳細を報じる予定。6兆〜10兆人民元規模の財政政策が打ち出されるとの見方だが、対中強硬派のトランプ政権が誕生することで、市場関係者からは、より規模の大きい財政出動が決まる可能性も指摘された。米国の関税政策に対する警戒感で売り先行したものの、下値は堅く、指数は中盤からプラスに転じている。トランプ氏の公約では、中国からの輸入品に一律60%の関税をかけ、そのほかの国からの輸入品にも10〜20%の関税を課す。貿易戦争に発展する可能性も危惧された。
一方、取引時間中に公表された10月の中国貿易統計では、輸出が予想(5.0%増)を大幅に上回る12.7%増に拡大する一方、輸入は2.3%減少(予想2.0%減)。内需の弱さはあるものの、輸出の大幅拡大が好感された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が9.3%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が8.7%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が8.7%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が高い。龍湖集団のほか、世茂集団HD(813/HK)が29.3%、広州富力地産(2777/HK)が18.5%、遠洋集団HD(3377/HK)が14.7%、融創中国HD(1918/HK)が11.8%ずつ上昇した。
中国金融セクターも急伸。中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が9.4%高、中国平安保険(2318/HK)が6.4%高、中国工商銀行(1398/HK)が3.2%高、招商銀行(3968/HK)が3.1%高、招商証券(6099/HK)が18.1%高、中信証券(6030/HK)が14.5%高と値を上げた。
ゼネコンや建材のインフラ建設セクターも物色される。中国交通建設(1800/HK)が3.1%高、中国中鉄(390/HK)が3.0%高、中国鉄建(1186/HK)が2.6%高、中国建材(3323/HK)が6.9%高、華潤建材科技HD(1313/HK)が4.4%高、安徽海螺水泥(914/HK)が3.4%高で取引を終えた。
半面、太陽光発電の関連銘柄は安い。協キン科技HD(3800/HK)が6.0%、中国水発興業能源集団(750/HK)が3.7%、信義光能HD(968/HK)が3.3%、陽光能源HD(757/HK)が2.9%ずつ下落した。
一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.57%高の3470.66ポイントで取引を終了した。10月8日に付けた約2年7カ月ぶりの高値水準(3489.78ポイント)に接近している。証券株が高い。消費関連株、銀行・保険株、医薬株、公益株、インフラ建設株、資源・素材株、半導体株、運輸株なども買われた。半面、軍事関連株は安い。太陽光発電株も売られた。
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