/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2024/12/27 13:44

香港前場:ハンセン0.1%高で3日続伸、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 連休明け27日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比23.51ポイント(0.12%)高の20121.80ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が12.74ポイント(0.17%)高の7316.66ポイントと3日続伸した。売買代金は856億190万香港ドルとなっている(半日立ち合いの24日は845億9050万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。外電は24日、消息筋情報として、「中国当局は2025年に3兆人民元(約64兆6000億円)規模の特別国債発行を決定したもよう」などと報じた。発行額は今年の1兆人民元から大幅に拡大し、過去最多を更新する。また、中国の国務院(内閣に相当)は25日、「地方専項債」(公益事業向け資金調達を行う特別地方債)の投資対象について、これまでの交通インフラに加え、IT、新素材、デジタル経済、低空経済など新興産業のインフラも追加すると表明。関連銘柄に買いが先行した。寄り付き直後に公表された11月の工業企業利益については、前年同月比7.3%減と4カ月連続のマイナス成長となったが、減少率は9月の27.1%、10月の10.0%から縮小が続いている。中国経済の成長鈍化を懸念し、安く推移する場面がみられたものの、指数は前引けにかけて再びプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)とICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)がそろって7.4%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が7.1%高と上げが目立った。新興EV・ハイテクなどの物色で、ハンセン科技(テック)指数は1.2%高と他の指数をアウトパフォームしている。
 セクター別では、半導体やAI(人工知能)関連が高い。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が6.1%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.2%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が6.0%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が5.4%ずつ上昇した。
 スマートフォン部材・組立の銘柄群もしっかり。瑞声科技HD(2018/HK)が3.1%高、丘タイ科技(1478/HK)が2.1%高、舜宇光学科技(2382/HK)が1.9%高、富智康集団(2038/HK)が4.7%高、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が3.5%高で前場取引を終えた。
 半面、消費関連の銘柄群は安い。飲料の農夫山泉(9633/HK)と自動車ディーラーの中升集団HD(881/HK)がそろって4.4%、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.9%、外食の海底撈国際HD(6862/HK)が3.8%ずつ下落した。
 中国不動産セクターもさえない。遠洋集団HD(3377/HK)が5.7%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.5%安、龍湖集団HD(960/HK)が2.3%安、世茂集団HD(813/HK)が1.8%安で引けた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%高の3407.89ポイントで前場取引を終了した。不動産が高い。ハイテク、医薬、インフラ関連、素材、証券なども買われた。半面、エネルギーは安い。銀行・保険、自動車、通信も売られた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース