2024/11/12 13:28
香港前場:ハンセン1.7%安で3日続落、上海総合は0.1%下落
12日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比353.11ポイント(1.73%)安の20073.82ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が135.75ポイント(1.85%)安の7219.82ポイントと3日続落した。売買代金は1023億3180万香港ドルとなっている(11日前場は1139億2000万香港ドル)。
前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国経済の先行き不透明感が漂っている。消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が下振れするなど、中国のデフレが進行する中、内需の弱さが懸念される状況。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会が打ち出した経済政策に関しては、市場への直接資金投入は盛り込まれず、アナリストの間からは、全体として新味にも欠けていると指摘された。追加経済対策の期待感などで指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、買いの勢いは続かず、中盤から下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ産業の中国宏橋集団(1378/HK)が7.0%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.5%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が5.2%安と下げが目立っている。取引再開した中升集団は11日引け後、賽力斯集団(SERES:601127/SH)傘下の新エネルギー自動車(NEV)の販売協力を巡り、同社と交渉を進めていくことで基本合意したと報告。前日は21.4%高と急伸し、後場途中に売買を一時停止していた。
セクター別では、石油や石炭のエネルギー関連が安い。中国海洋石油(883/HK)と中海油田服務(2883/HK)がそろって2.0%、中国石油天然気(857/HK)が1.9%、中国中煤能源(1898/HK)が3.3%、中国神華能源(1088/HK)が2.0%ずつ下落した。原油安が逆風。中国経済の低迷で原油需要が伸び悩むとの見方が広がり、昨夜のWTI原油先物は3.3%安と続落した。
半導体やAI(人工知能)の関連銘柄も急落。ASMPT(522/HK)が4.0%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.9%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.1%安、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が10.9%安、北京第四範式智能技術(6682/HK)が8.9%安、商湯集団(20/HK)が2.9%安と値を下げている。米国が半導体分野で対中圧力を強める中、前日の相場では、中国当局の産業支援期待で逆行高した。
半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連は高い。薬明合聯生物技術(2268/HK)が7.9%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が2.8%、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が1.6%、薬明生物技術(2269/HK)が1.4%ずつ上昇した。
自動車セクターの一角も物色される。東風汽車集団(489/HK)が10.7%高、広州汽車集団(2238/HK)が6.1%高、北京汽車(1958/HK)が4.9%高、長城汽車(2333/HK)が2.0%高で引けた。
一方、本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の3467.92ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。公益株、インフラ関連株、エネルギー株、保険・証券株なども売られた。半面、医薬株は高い。消費関連株、素材株、空運株、不動産株、銀行株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国経済の先行き不透明感が漂っている。消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が下振れするなど、中国のデフレが進行する中、内需の弱さが懸念される状況。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会が打ち出した経済政策に関しては、市場への直接資金投入は盛り込まれず、アナリストの間からは、全体として新味にも欠けていると指摘された。追加経済対策の期待感などで指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、買いの勢いは続かず、中盤から下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ産業の中国宏橋集団(1378/HK)が7.0%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.5%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が5.2%安と下げが目立っている。取引再開した中升集団は11日引け後、賽力斯集団(SERES:601127/SH)傘下の新エネルギー自動車(NEV)の販売協力を巡り、同社と交渉を進めていくことで基本合意したと報告。前日は21.4%高と急伸し、後場途中に売買を一時停止していた。
セクター別では、石油や石炭のエネルギー関連が安い。中国海洋石油(883/HK)と中海油田服務(2883/HK)がそろって2.0%、中国石油天然気(857/HK)が1.9%、中国中煤能源(1898/HK)が3.3%、中国神華能源(1088/HK)が2.0%ずつ下落した。原油安が逆風。中国経済の低迷で原油需要が伸び悩むとの見方が広がり、昨夜のWTI原油先物は3.3%安と続落した。
半導体やAI(人工知能)の関連銘柄も急落。ASMPT(522/HK)が4.0%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.9%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.1%安、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が10.9%安、北京第四範式智能技術(6682/HK)が8.9%安、商湯集団(20/HK)が2.9%安と値を下げている。米国が半導体分野で対中圧力を強める中、前日の相場では、中国当局の産業支援期待で逆行高した。
半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連は高い。薬明合聯生物技術(2268/HK)が7.9%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が2.8%、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が1.6%、薬明生物技術(2269/HK)が1.4%ずつ上昇した。
自動車セクターの一角も物色される。東風汽車集団(489/HK)が10.7%高、広州汽車集団(2238/HK)が6.1%高、北京汽車(1958/HK)が4.9%高、長城汽車(2333/HK)が2.0%高で引けた。
一方、本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の3467.92ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。公益株、インフラ関連株、エネルギー株、保険・証券株なども売られた。半面、医薬株は高い。消費関連株、素材株、空運株、不動産株、銀行株も買われた。
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