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2024/09/19 13:24

香港前場:ハンセン1.8%高で5日続伸、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 休場明け19日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比318.81ポイント(1.81%)高の17978.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が115.48ポイント(1.87%)高の6291.51ポイントと5日続伸した。売買代金は768億2940万香港ドルに拡大している(17日前場は349億4500万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が高まる流れ。中国の景気懸念がくすぶる中、当局は今年の経済成長目標(5.0%前後)達成のため、新たな景気支援策を打ち出すと期待されている。米国が大幅利下げを決定したことで、中国の緩和余地が広がったとの見方も強まった。中信証券は9月中にも、中国の預金準備率が0.25%引き下げられる可能性があると指摘している。内外の景気不安や、対外関係の悪化懸念などで弱含む場面がみられたものの、下値は堅く、指数は前引けにかけて上げ幅を拡大している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄は、デベロッパーや管理サービスなど本土不動産の上げが目立つ。華潤置地(1109/HK)が9.3%高、龍湖集団HD(960/HK)が7.4%高、華潤万象生活(1209/HK)が6.9%高、中国海外発展(688/HK)が6.4%高で引けた。
 中国消費セクターも物色される。家電の海信家電集団(921/HK)が14.0%高、外食の海底撈国際HD(6862/HK)が6.4%高、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.7%高、スポーツ用品の特歩国際HD(1368/HK)が5.0%高、飲料の農夫山泉(9633/HK)と免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)がそろって4.7%高で前場取引を終えた。中秋節3連休(15〜17日)の消費活発化を材料視。主要小売企業の家電販売額は、連休中に前年同期比で7.9%伸びた。火鍋チェーン中国最大手の海底撈国際が公表したデータによれば、全国店舗の来客数が中秋節連休中に延べ500万人超に達し、活況を呈したという。
 半面、産金セクターはさえない。招金鉱業(1818/HK)と山東黄金鉱業(1787/HK)がそろって3.0%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が1.4%安、霊宝黄金(3330/HK)が1.3%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.59%高の2733.38ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。消費関連株、ハイテク株、医薬株、証券株、海運株、インフラ建設株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。銀行・保険株、公益株も売られた。



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