2024/11/06 13:39
香港前場:ハンセン2.6%安で4日ぶり反落、上海総合は0.2%上昇
香港前場:ハンセン2.6%安で4日ぶり反落、上海総合は0.2%上昇
6日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比547.71ポイント(2.61%)安の20459.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が214.68ポイント(2.84%)安の77341.94ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は1120億4860万香港ドルに拡大している(5日前場は831億8980万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米大統領選の結果が気がかりだ。大接戦が予想される大統領選では、一部の州で開票が始まり、激戦州のひとつ、ジョージア州で野党・共和党候補のトランプ前大統領が優勢と伝わった。トランプ政権誕生により、米国が対中圧力を強化するとの不安もくすぶっている。また、米10年債利回りは急上昇し、7月上旬の高水準で推移。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の上昇も警戒された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が6.3%安、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が5.2%安、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が5.5%安、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が4.9%安と下げが目立った。米向けにも製品を輸出する申洲国際や海爾智家、創科実業に関しては、トランプ候補が以前、「大統領選に勝利したら中国からの輸入品に一律60%超の関税をかける」と発言したことが売り材料として蒸し返されている。
中国保険セクターも安い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.1%、新華人寿保険(1336/HK)が3.7%、中国人寿保険(2628/HK)と中国平安保険(2318/HK)がそろって3.6%ずつ下落した。
中国不動産セクターも急落。旭輝(884/HK)が5.9%安、遠洋集団HD(3377/HK)が5.8%安、中国奥園集団(3883/HK)が5.6%安、融創中国HD(1918/HK)が3.8%安で引けた。
自動車セクターもさえない。蔚来集団(9866/HK)が4.2%安、吉利汽車HD(175/HK)が4.0%安、比亜迪(1211/HK)が3.7%安、長城汽車(2333/HK)が2.8%安で前場取引を終えた。
半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連はしっかり。薬明合聯生物技術(2268/HK)が4.1%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.9%、来凱医薬(2105/HK)が3.7%、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が1.2%ずつ上昇している。
一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%高の3392.36ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。素材株、軍事関連株、証券株、医薬株、自動車株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。公益株、銀行・保険株、食品・酒造株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
6日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比547.71ポイント(2.61%)安の20459.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が214.68ポイント(2.84%)安の77341.94ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は1120億4860万香港ドルに拡大している(5日前場は831億8980万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米大統領選の結果が気がかりだ。大接戦が予想される大統領選では、一部の州で開票が始まり、激戦州のひとつ、ジョージア州で野党・共和党候補のトランプ前大統領が優勢と伝わった。トランプ政権誕生により、米国が対中圧力を強化するとの不安もくすぶっている。また、米10年債利回りは急上昇し、7月上旬の高水準で推移。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の上昇も警戒された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が6.3%安、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が5.2%安、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が5.5%安、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が4.9%安と下げが目立った。米向けにも製品を輸出する申洲国際や海爾智家、創科実業に関しては、トランプ候補が以前、「大統領選に勝利したら中国からの輸入品に一律60%超の関税をかける」と発言したことが売り材料として蒸し返されている。
中国保険セクターも安い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.1%、新華人寿保険(1336/HK)が3.7%、中国人寿保険(2628/HK)と中国平安保険(2318/HK)がそろって3.6%ずつ下落した。
中国不動産セクターも急落。旭輝(884/HK)が5.9%安、遠洋集団HD(3377/HK)が5.8%安、中国奥園集団(3883/HK)が5.6%安、融創中国HD(1918/HK)が3.8%安で引けた。
自動車セクターもさえない。蔚来集団(9866/HK)が4.2%安、吉利汽車HD(175/HK)が4.0%安、比亜迪(1211/HK)が3.7%安、長城汽車(2333/HK)が2.8%安で前場取引を終えた。
半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連はしっかり。薬明合聯生物技術(2268/HK)が4.1%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.9%、来凱医薬(2105/HK)が3.7%、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が1.2%ずつ上昇している。
一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%高の3392.36ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。素材株、軍事関連株、証券株、医薬株、自動車株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。公益株、銀行・保険株、食品・酒造株も売られた。
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