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2024/09/23 13:32

香港前場:ハンセン0.6%高で7日続伸、上海総合は0.7%上昇 無料記事

 週明け23日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比100.81ポイント(0.55%)高の18359.38ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が47.10ポイント(0.74%)高の6428.60ポイントと7日続伸した。売買代金は667億4780万香港ドルに縮小している(20日前場は909億5850万香港ドル)。
 投資家のリスク選好が継続する流れ。米国の大幅利下げや、中国経済対策の期待感などが引き続き支えとなった。中国人民銀行(中央銀行)が緩和スタンスを強めている。人民銀は23日、リバースレポを通じ総額2346億人民元(約4兆8000億円)を資金供給した(満期分との差し引きでは959億人民元)。うち7日物が1601億人民元、14日物が745億人民元で、報道によれば、14日物リバースレポの実施は今年2月以来、約7カ月ぶり。金利も引き下げている。ただ、上値は限定的。ハンセン指数はこのところ上昇基調が続き。足元では約2カ月ぶりの高値水準を回復している。売り圧力も意識される状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系の華潤電力HD(836/HK)が4.4%高、通信機器・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が3.9%高、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が3.3%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の発電が高い。上記した華潤電力のほか、華電国際電力(1071/HK)が5.1%、華能国際電力(902/HK)が4.5%、中国電力国際発展(2380/HK)が2.3%ずつ上昇した。
 ゼネコンや建機などインフラ建設セクターもしっかり。中国建築国際集団(3311/HK)が2.7%高、中国中鉄(390/HK)が1.6%高、中国交通建設(1800/HK)が1.2%高、中聯重科(1157/HK)が6.0%高、中国龍工HD(3339/HK)が4.3%高で引けた。
 通信キャリア・設備の銘柄群も物色される。中国聯通(762/HK)が2.7%高、中国電信(728/HK)が1.8%高、中興通訊(763/HK)が4.8%高、中国通信服務(552/HK)が2.6%高で前場取引を終えた。
 半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連はさえない。薬明合聯生物技術(2268/HK)が3.1%、薬明生物技術(2269/HK)が2.7%、来凱医薬(2105/HK)が2.6%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が2.1%ずつ下落している。先週の相場では、米政府と中国のバイオテクノロジー企業との取引を制限する「バイオセキュア法案」に関し、早期成立の可能性が後退したことを手がかりに急伸していた。
 一方、本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.72%高の2756.39ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が高い。公益株、金融株、消費関連株、素材株、インフラ関連株、不動産株なども買われた。半面、医薬株は安い。半導体株も売られた。


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