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2025/02/11 13:28

香港前場:ハンセン0.6%安で4日ぶり反落、上海総合は0.2%下落 無料記事

 11日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比126.25ポイント(0.59%)安の21395.73ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が58.68ポイント(0.74%)安の7888.13ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は1227億4170万香港ドルとなっている(10日前場は1353億4570万香港ドル)。
 利益確定売りが優勢となる流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに上昇し、足元では約4カ月ぶりの高値水準を回復していた。また、米中が関税応酬が経済の下押し圧力になるとの不安もくすぶっている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。浙江省杭州市のスタートアップ企業、杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)が低コスト、かつ高性能な生成AI(人工知能)の大規模言語モデル(LLM)を開発する中、AI技術の進化が国内産業を発展させるとの見方が引き続き支えとなっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が10.0%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が5.8%安、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が5.5%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。吉利や理想のほか、小鵬汽車(9868/HK)が7.2%、長城汽車(2333/HK)が6.3%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.4%ずつ下落した。
 消費セクターもさえない。ベビー用品の好孩子国際HD(1086/HK)が6.5%安、火鍋チェーンの呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が4.2%安、白酒(中国の蒸留酒)の珍酒李渡集団(6979/HK)が3.8%安、粉ミルクの中国飛鶴(6186/HK)が3.3%安、スポーツ用品の李寧(2331/HK)と食肉加工の中糧家佳康食品(1610/HK)がそろって2.9%安、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が2.8%安で引けた。
 半面、クラウドなどの銘柄群は物色される。金蝶国際軟件集団(268/HK)が7.0%、万国数拠HD(9698/HK)が6.8%、微盟集団(2013/HK)が3.9%、金山雲HD(3896/HK)が2.0%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットも4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%安の3316.83ポイントで前場取引を終了した。不動産が安い。消費、医薬、エネルギー、インフラ関連、半導体なども売られた。半面、銀行は高い。通信ネットワーク、ソフトウエア、産金も買われた。


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