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2025/12/10 16:47

中国大引:上海総合0.2%安で続落、銀行株が下げ主導 無料記事

 10日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比9.03ポイント(0.23%)安の3900.50ポイントと続落した。
 中国経済の不透明感が重しとなる流れ。寄り付き直後に公表された11月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス0.7%と市場予想に一致し、前月実績(プラス0.2%)を上回った。一方、生産者物価指数(PPI)はマイナス2.2%に落ち込み、下落率は前月実績(マイナス2.1%)と市場予想(マイナス2.0%)を超えている。CPIの改善が続いているものの、デフレ圧力に対する警戒感は払しょくされていない。中国ではこのところ、内需の弱さを示す月次経済統計の公表が相次いでいる。米金融政策を見極めたいとするムードも買い手控えにつながった。米国では10日(日本時間11日未明)、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見が予定されている。(亜州リサーチ編集部)
 銀行株が下げを主導。招商銀行(600036/SH)が3.1%安、中国農業銀行(601288/SH)が2.7%安、中国工商銀行(601398/SH)が2.0%安、興業銀行(601166/SH)が1.8%安、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.6%安、中国銀行(601988/SH)が1.5%安で取引を終えた。
 ハイテク関連株の下げも目立つ。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)がストップ(10.0%)安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.1%安、銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が3.1%安、プリント基板(PCB)大手の深セン市景旺電子(603228/SH)が2.1%安、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が1.2%安で引けた。曙光信息に関しては、深セン上場する中国CPU(中央演算処理装置)大手の海光信息技術(688041/SH)との合併計画とん挫を売り材料視している(海光信息株は0.4%安)。そのほか、エネルギー株なども売られた。
 半面、不動産株は高い。金地集団(600383/SH)が5.7%、保利発展控股集団(600048/SH)が5.2%緑地HD(600606/SH)が3.6%、信達地産(600657/SH)が2.8%、光明地産(600708/SH)が2.5%、中華企業(600675/SH)が1.8%ずつ上昇した。軍需産業株、医薬株、素材株、消費関連株、公益株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.17ポイント(0.07%)高の248.86ポイント、深センB株指数が7.44ポイント(0.58%)安の1276.95ポイントで終了した。



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