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2025/01/27 13:27

香港前場:ハンセン1.0%高で続伸、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 週明け27日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比193.78ポイント(0.97%)高の20259.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が92.67ポイント(1.27%)高の7404.83ポイントと続伸した。売買代金は809億3450万香港ドルとなっている(24日前場は880億4350万香港ドル)。
 先週の好地合いを次ぐ流れ。相場テコ入れや金融緩和など中国の政策に対する期待感や、米中関係の悪化懸念後退などが引き続き支えとなった。ただ、上値は限定的。中国の大型連休を前に、様子見ムードも漂った。中国では28日から春節(旧正月)の大型連休がスタートし、それに伴い、本土市場は28日から2月4日まで、香港市場は28日が短縮取引で、29〜31日まで休場となる。
 一方、寄り付き直後公表の国家統計局による1月の中国景況感指数に関しては、製造業PMIが49.1に下落し、4カ月ぶりに景況判断の境目となる50を割り込んだ。非製造業PMIは50.2となり、前月実績と市場予想(ともに52.2)を下回っている。ただ、PMIの落ち込みは春節前に従業員が帰省したことなど季節要因があったとの分析もあり、嫌気する売りは限られた。同時に発表された中国工業企業の利益総額は、2024年12月に前年同月比で11.0%増加し、5カ月ぶりにプラス成長を回復している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が4.2%高、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)と中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)がそろって3.5%高と上げが目立った。
 セクター別では、新興EV(電気自動車)関連が高い。理想汽車(2015/HK)が3.4%、蔚来集団(9866/HK)が3.3%、小鵬汽車(9868/HK)が3.1%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.3%ずつ上昇した。
 中国不動産セクターも買われる。碧桂園HD(2007/HK)が8.3%高、龍湖集団HD(960/HK)が3.0%高、広州富力地産(2777/HK)が2.5%高、万科企業(2202/HK)が1.5%高で引けた。
 人工知能(AI)関連も物色される。青島創新奇智科技集団(2121/HK)が5.8%高、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が5.3%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が3.3%高で前場取引を終えた。そのほか、AI搭載製品も販売する協働ロボットメーカーの深セン市越疆科技(2432/HK)が8.4%高と値を上げている。
 半面、半導体セクターはさえない。晶門半導体(2878/HK)が7.5%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が4.6%、華虹半導体(1347/HK)が3.3%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.3%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.20%高の3262.36ポイントで前場取引を終了した。銀行が相場けん引。公益、資源・素材、医薬なども買われた。半面、ハイテクは安い。不動産、自動車、保険・証券も売られた。



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