2025/03/03 13:28
香港前場:ハンセン1.2%高で3日ぶり反発、上海総合は0.3%上昇 
週明け3日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比277.64ポイント(1.21%)高の23218.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が96.13ポイント(1.14%)高の8513.56ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1796億100万香港ドルにやや縮小している(2月28日前場は1916億8950万香港ドル)。
中国景況感の改善が好感される流れ。1日に発表された2月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.2と市場予想(49.9)を上回り、景況判断の境目となる50を再び上回った。ほか、3日の取引時間中に公表された民間集計による財新中国製造業PMIも50.8に上昇し、市場予想(50.4)を上回っている。また、中国では今週5日、各種政策を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する予定だ。多数のエコノミストは、景気浮揚のため、追加の消費刺激策が打ち出されると予想している。そのほか、米長期金利の低下も追い風。2月28日の米債券市場では、インフレの鈍化傾向を受けて米利下げ期待が高まり、米10年債利回りは昨年12月上旬以来の水準に低下している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が11.9%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が5.4%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.6%高と上げが目立った。信義光能が報告した2024年通期決算は73.8%減益と苦戦。ただ、事前に純利益が前年比で70〜80%減少するとの見通しを示していたこともあり、悪材料の出尽くし感が広がった。
セクター別では、消費が高い。安踏体育のほか、家電のTCL電子HD(1070/HK)が5.5%、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.7%、飲料水の農夫山泉(9633/HK)が3.5%、即席麺・飲料の康師傅HD(322/HK)が3.4%、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)と食肉の中糧家佳康食品(1610/HK)がそろって2.2%ずつ上昇した。
太陽光発電の関連銘柄も急伸。信義光能のほか、信義能源HD(3868/HK)が30.0%高、福莱特玻璃集団(6865/HK)とカ姆丹克太陽能系統集団(712/HK)がそろって7.5%高と値を上げた。
マカオのカジノ株も物色される。新濠国際発展(200/HK)が8.0%高、永利澳門(1128/HK)が5.9%高、金沙中国(1928/HK)が4.5%高、銀河娯楽集団(27/HK)が3.3%高で前場取引を終えた。2月のマカオ域内カジノ売上高は3カ月ぶりのプラス成長に浮上している。
中国の不動産セクターもしっかり。中国奥園集団(3883/HK)が6.8%高、碧桂園HD(2007/HK)が6.0%高、旭輝(884/HK)が5.5%高、中国金茂HD(817/HK)が4.5%高で引けた。
本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.34%高の3332.27ポイントで前場取引を終了した。自動車が高い。軍事関連、素材、医薬、インフラ建設、通信、証券なども買われた。半面、公益は安い。銀行、エネルギー、運輸も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国景況感の改善が好感される流れ。1日に発表された2月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.2と市場予想(49.9)を上回り、景況判断の境目となる50を再び上回った。ほか、3日の取引時間中に公表された民間集計による財新中国製造業PMIも50.8に上昇し、市場予想(50.4)を上回っている。また、中国では今週5日、各種政策を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する予定だ。多数のエコノミストは、景気浮揚のため、追加の消費刺激策が打ち出されると予想している。そのほか、米長期金利の低下も追い風。2月28日の米債券市場では、インフレの鈍化傾向を受けて米利下げ期待が高まり、米10年債利回りは昨年12月上旬以来の水準に低下している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が11.9%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が5.4%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.6%高と上げが目立った。信義光能が報告した2024年通期決算は73.8%減益と苦戦。ただ、事前に純利益が前年比で70〜80%減少するとの見通しを示していたこともあり、悪材料の出尽くし感が広がった。
セクター別では、消費が高い。安踏体育のほか、家電のTCL電子HD(1070/HK)が5.5%、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.7%、飲料水の農夫山泉(9633/HK)が3.5%、即席麺・飲料の康師傅HD(322/HK)が3.4%、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)と食肉の中糧家佳康食品(1610/HK)がそろって2.2%ずつ上昇した。
太陽光発電の関連銘柄も急伸。信義光能のほか、信義能源HD(3868/HK)が30.0%高、福莱特玻璃集団(6865/HK)とカ姆丹克太陽能系統集団(712/HK)がそろって7.5%高と値を上げた。
マカオのカジノ株も物色される。新濠国際発展(200/HK)が8.0%高、永利澳門(1128/HK)が5.9%高、金沙中国(1928/HK)が4.5%高、銀河娯楽集団(27/HK)が3.3%高で前場取引を終えた。2月のマカオ域内カジノ売上高は3カ月ぶりのプラス成長に浮上している。
中国の不動産セクターもしっかり。中国奥園集団(3883/HK)が6.8%高、碧桂園HD(2007/HK)が6.0%高、旭輝(884/HK)が5.5%高、中国金茂HD(817/HK)が4.5%高で引けた。
本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.34%高の3332.27ポイントで前場取引を終了した。自動車が高い。軍事関連、素材、医薬、インフラ建設、通信、証券なども買われた。半面、公益は安い。銀行、エネルギー、運輸も売られた。
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