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2025/03/11 16:27

中国大引:上海総合0.4%高で3日ぶり反発、ハイテクは逆行安 無料記事

 11日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比13.67ポイント(0.41%)高の3379.83ポイントと3日ぶりに反発した。
 中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国ではきょう11日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が閉幕し、今年の成長目標「5%前後」とすることや、対GDP財政赤字比率を4%に引き上げる(昨年は3%)ことなどが承認される見込みだ。景気浮揚のため、積極的な財政出動で、内需を拡大する方針が示されている。中国のデフレ圧力や、貿易戦争のエスカレートを不安視した売りが先行したものの、指数は徐々に下げ幅を縮小し、引けにかけてプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、酒造の上げが目立つ。山西杏花村フェン酒(600809/SH)が5.3%高、青島ビール(600600/SH)が4.2%高、重慶ビール(600132/SH)が3.5%高、四川水井坊(600779/SH)が3.1%高で引けた。
 軍需産業株も高い。航空製品の中国航発航空科技(600391/SH)が3.5%、航空宇宙製品の江西洪都航空工業(600316/SH)が3.3%、軍用電子機器の中国海防(600764/SH)が2.8%、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)が2.5%、衛星・ロケット用システムの航天時代電子(600879/SH)が2.3%ずつ上昇した。資源・素材株、食品飲料・小売株、銀行株、不動産株、公益株なども買われている。
 半面、ハイテク株はさえない。プリント基板(PCB)メーカーの広東世運電路科技(603920/SH)が3.4%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.3%、ネットワークシステムの上海移遠通信技術(603236/SH)と情報技術サービスの武漢長江通信産業集団(600345/SH)がそろって2.7%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が1.8%ずつ下落した。そのほか、自動車株も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.15ポイント(0.06%)高の267.12ポイント、深センB株指数が2.73ポイント(0.23%)安の1206.84ポイントで終了した。


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