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2025/01/17 13:27

香港前場:ハンセン0.2%高で4日続伸、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 17日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比34.02ポイント(0.17%)高の19556.91ポイントと4日続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は7.28ポイント(0.10%)安の7091.48ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は674億5440万香港ドルに縮小している(16日前場は829億80万香港ドル)。
 中国景気の過度な減速懸念が薄らぐ流れ。取引時間中に公表された2024年の中国GDP成長率は前年比5.0%。市場予想(4.9%)を上回り、政府目標の「5.0%前後」を達成した。12月の各種統計でも、小売売上高や鉱工業生産などが上振れている。また、米利下げ期待が高まる中、米債券市場で米10年債利回りの低下が続いていることも引き続き材料視された。ただ、上値は重い。トランプ次期米大統領の就任式を来週20日に控える中、様子見ムードも漂った。同氏は就任後、中国など各国に関税をかけると公約で掲げているだけに、政策動向を見極めたいとするスタンスも強まっている。また、米政権はこのところ、中国を念頭に通商上の規制を相次ぎ打ち出していることも懸念材料だ。ハンセン指数も安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が10.6%高、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が5.8%高、即席麺・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)が4.6%高と上げが目だった。
 セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が8.2%、晶門半導体(2878/HK)が5.2%、ASMPT(522/HK)が3.5%ずつ上昇した。
 宅配や荷役など物流関連の銘柄群も物色される。中通快逓(開曼)(2057/HK)が2.7%高、深セン国際HD(152/HK)が2.2%高、中国外運(598/HK)が1.9%高、嘉里物流聯網(636/HK)が1.5%高で引けた。
 香港不動産セクターもしっかり。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.5%高、恒隆地産(101/HK)が2.6%高、恒基兆業地産(12/HK)が2.5%高、新世界発展(17/HK)が2.1%高で前場取引を終えた。
 半面、中国の銀行セクターはさえない。中国農業銀行(1288/HK)が2.6%、中国工商銀行(1398/HK)が2.0%、中国建設銀行(939/HK)が1.8%、交通銀行(3328/HK)が1.0%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.40%高の3248.90ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが高い。不動産、消費関連、素材、医薬なども買われた。半面、エネルギーは安い。公益、銀行も売られた。


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