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2025/01/14 13:33

香港前場:ハンセン1.4%高で7日ぶり反発、上海総合1.8%上昇 無料記事

14日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比266.99ポイント(1.41%)高の19141.13ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が109.19ポイント(1.60%)高の6952.90ポイントと7日ぶりに反発した。売買代金は846億4730万香港ドルとなっている(13日前場は809億3250万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで6日続落し、足元では昨年9月23日以来、約3カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいた。人民元安進行の警戒感がやや薄らいだこともプラス。当局が人民元安をけん制するスタンスを強化する中、外国為替市場では対米ドルのオフショア人民元が元高に転じて推移している。企業業績の改善も買い安心感を誘った。複数の上場企業が強気な業績見通しを発表している。米金利の上昇や、米中の指標発表が懸念材料となり、朝方は上値が重かったものの、指数は上げ幅を徐々に広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が4.6%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4.4%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が4.1%高と上げが目立った。そのほか、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が4.0%高。同社は13日引け後、2024年の売り上げ成長に自信を示すと同時に、25年は前年比で増収率が加速するとの見通しを明らかにした。
 セクター別では、中国の証券が高い。第一上海投資(227/HK)が7.5%、招商証券(6099/HK)が5.3%、中信証券(6030/HK)が4.9%、国聯証券(1456/HK)が4.4%ずつ上昇した。
 半導体・人工知能(AI)関連もしっかり。晶門半導体(2878/HK)が3.3%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.1%高、華虹半導体(1347/HK)が2.3%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.6%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が5.0%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.3%高、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が3.1%高と値を上げている。米政権がAI向け先端半導体の輸出規制を強めたことを受け、中国当局が産業支援の動きを加速させると期待された。
 エアラインやツアー会社など旅行関連も物色される。中国国際航空(753/HK)が9.5%高、中国東方航空(670/HK)が9.4%高、中国南方航空(1055/HK)が8.0%高、飛道旅遊科技(8069/HK)が5.4%高、同程旅行HD(780/HK)が3.5%高で引けた。
 他の個別株動向では、新興電気自動車(EV)メーカーの浙江零ホウ科技(9863/HK)が15.0%高。2024年10〜12月期決算について、純損益が黒字に転換するとの見通しを示したことが材料視されている。四半期ベースで赤字脱却するとの目標を1年前倒しで達成する形だ。ほか、創薬ベンチャーの百済神州生物科技(ベイジーン:6160/HK)が8.8%高。2024年通期の営業損益が黒字化する見込みと発表したことを手がかりにしている。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.75%高の3216.00ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが高い。消費関連、インフラ関連、医薬、不動産、資源・素材、金融なども上げが目立った。


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