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2025/01/22 16:49 NEW!!

中国大引:上海総合0.9%安で続落、不動産株に売り 無料記事

 22日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比29.00ポイント(0.89%)安の3213.62ポイントと続落した。
 投資家心理がやや悪化する流れ。トランプ新政権の通商政策が不安視されている。トランプ米大統領は21日の記者会見で、中国から輸入される製品に2月1日から10%の追加関税を課すことを検討していると述べた。また、中国の国家統計局による1月の製造業PMIが27日に発表されることや、28日春節(旧正月)の大型連休が始まることも買い手控え要因として意識されている。ただ、下値は限定的。金融緩和の期待は持続している。市場では、春節前の預金準備率引き下げ観測も強まる状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の下げが目立つ。信達地産(600657/SH)が5.5%安、保利発展控股集団(600048/SH)が4.6%安、新城控股集団(601155/SH)が4.3%安、金地集団(600383/SH)が4.1%安で引けた。
 銀行・保険株もさえない。中国銀行(601988/SH)が1.8%安、中国工商銀行(601398/SH)が1.7%安、中国農業銀行(601288/SH)が1.6%安、中国平安保険(601318/SH)が1.9%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.3%安と値を下げた。
 消費関連株も安い。自動車の賽力斯集団(601127/SH)が5.0%、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)と家具の欧派家居(603833/SH)がそろって2.9%、小売の上海百聯集団(600827/SH)が2.2%、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が1.9%、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が1.8%ずつ下落している。エネルギー株、インフラ関連株、医薬株、運輸株なども売られた。
 半面、ハイテク株の一角は物色される。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)がストップ(10.0%)高、モバイル端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が5.4%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.1%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が2.3%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が1.5%高で取引を終えた。産金・非鉄株や鉄鋼株の一角も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.89ポイント(0.34%)高の262.81ポイント、深センB株指数が1.90ポイント(0.16%)安の1188.47ポイントで終了した。


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