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2025/01/10 13:26

香港前場:ハンセン0.5%安で5日続落、上海総合は0.4%下落 無料記事

10日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比90.34ポイント(0.47%)安の19150.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が39.10ポイント(0.56%)安の6939.87ポイントと5日続落した。売買代金は781億7970万香港ドルとなっている(9日前場は774億2840万香港ドル)。
 指標発表を前に買いが手控えられる流れ。米国では今夜(日本時間22時半ごろ)、金融政策に影響を与える重要指標、昨年12月の雇用統計が公表される予定だ。中国では来週13日に貿易、17日に小売売上高や鉱工業生産などと24年のGDP成長率、15日に金融などの統計が報告される。ただ、下値は限定的。指数は一時、プラス圏で推移している。ハンセン指数はこのところ急ピッチに下落し、約6週ぶりの安値水準を切り下げていたとあって、値ごろ感も着目された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が4.6%安、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ:992/HK)が4.1%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が3.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国不動産が安い。融創中国HD(1918/HK)が21.1%、雅居楽集団HD(3383/HK)が9.1%、旭輝(884/HK)が8.3%ずつ下落した。融創中国については、債権者から清算の申し立てを受けたと伝わったこともネガティブ。審理は3月19日に予定されている。業界全体の債務不安が再燃した。
 中国保険セクターもさえない。中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が4.5%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.7%安、中国平安保険(2318/HK)が3.2%安で引けた。
 半面、半導体セクターはしっかり。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.1%高、華虹半導体(1347/HK)が2.9%高、晶門半導体(2878/HK)が1.1%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%安の3198.83ポイントで前場取引を終了した。不動産が安い。医薬、インフラ建設、資源・素材、食品・酒造、小売、金融なども下げが目立った。半面、半導体の一角は高い。自動車や軍事関連の一角も買われた。


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