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2024/12/31 13:44

香港大引:ハンセン0.1%高で3日ぶり反発、消費関連に買い 無料記事

 2024年最終商いを迎え、短縮取引となった12月31日の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比18.53ポイント(0.09%)高の20059.95ポイントと3日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も9.41ポイント(0.13%)高の7289.89ポイントと反発した。半日商いの売買代金は745億2110万香港ドルとなっている(30日は1285億6010万香港ドル)。年間では、ハンセン指数が17.67%、本土株指数が26.37%ずつの上昇。5年ぶりのプラスとなった。
 中国景気の過度な減速懸念が薄らぐ流れ。寄り付き直後に公表された国家統計局による12月の中国景況感指数に関しては、製造業PMIが50.1となり予想(50.2)をやや下回ったものの、景況判断の境目となる50は3カ月連続で上回った。非製造業PMIは52.2となり、予想(50.2)を大幅に上回っている。指数は小安く寄り付き、程なくプラスに転じた。ただ、上値は限定的。香港市場はきょう、大みそかで短縮取引となり、あす1月1日は正月休場となる。市場参加者は少なく、積極的な売買も手控えられた。また、トランプ米大統領就任を2025年1月に控える中、対中関税の強化も不安視されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の上げが目立つ。乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.1%高、外食の海底撈国際HD(6862/HK)と家電の海爾智家(6690/HK)がそろって2.6%高で引けた。中国当局は来年の重要な政策課題として、「内需の拡大」を挙げている。
 中国不動産セクターも高い。建発国際投資集団(1908/HK)が4.5%、遠洋集団HD(3377/HK)が3.3%、中国奥園集団(3883/HK)が2.3%、中国金茂HD(817/HK)が2.1%ずつ上昇した。
 石油・石炭セクターもしっかり。中国石油化工(386/HK)が1.6%高、中国海洋石油(883/HK)が1.4%高、中国石油天然気(857/HK)が1.2%高、中国神華能源(1088/HK)が3.1%高、中国中煤能源(1898/HK)が2.8%高で取引を終えた。
 半面、半導体セクターは安い。華虹半導体(1347/HK)が4.4%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)と上海復旦微電子集団(1385/HK)がそろって2.5%、晶門半導体(2878/HK)が1.0%ずつ下落した。
 自動車セクターの一角もさえない。北京汽車(1958/HK)が4.8%安、理想汽車(2015/HK)が4.2%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.7%安、広州汽車集団(2238/HK)が2.6%安と値を下げた。価格競争の激化が警戒されている。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.59%安の3387.15ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが安い。医薬、素材、不動産、インフラ関連、証券、自動車なども売られた。半面、エネルギーは高い。公益、銀行、食品・酒造も買われた。


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