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2024/12/30 16:37

中国大引:上海総合0.2%高で3日続伸、金融株上げ主導 無料記事

週明け30日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比7.18ポイント(0.21%)高の3407.33ポイントと3日続伸した。
 先週後半の好地合いを次ぐ流れ。中国経済対策の期待感が引き続き支えとなっている。中国人民銀行(中央銀行)が先ごろ、大規模な資金吸収を実施したことに関し、一部のエコノミストは「預金準備率引き下げの可能性が高まったことを意味する」と指摘した。また、政府系メディアは30日、人民銀の潘功勝・総裁のインタビューを踏まえ、現行の預金準備率はまだ引き下げる余地があるなどと報じた。ただ、上値は限定的。トランプ新政権による対中関税の強化や、明日公表される12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)なども気がかり材料だ。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 金融株が上げを主導。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.0%高、中国農業銀行(601288/SH)が1.1%高、中国人民保険集団(601319/SH)が1.8%高、中国太平洋保険(601601/SH)が1.6%高、招商証券(600999/SH)が1.4%高、東方証券(600958/SH)が1.2%高で引けた。
 半導体株の一角も高い。半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が6.2%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が2.2%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が1.7%、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が1.1%ずつ上昇した。資源・素材株、通信株なども買われている。
 半面、不動産株はさえない。緑地HD(600606/SH)が2.2%安、信達地産(600657/SH)が2.0%安、金地集団(600383/SH)が1.7%安、保利発展控股集団(600048/SH)が1.5%安で取引を終えた。公益株、医薬株、食品・酒造株も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.76ポイント(0.28%)高の270.00ポイント、深センB株指数が3.11ポイント(0.26%)安の1214.59ポイントで終了した。



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