25日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比2.23ポイント（0.07％）安の3295.06ポイントと反落した。
　米中通商協議を巡る不透明感が重しとなる流れ。トランプ米大統領は24日、米国と中国との間で貿易協議が進行していると主張し、中国側による「米中貿易協議は未実施」との主張を否定した。双方の見解に相違があり、協議の難航も予想されている。もっとも、米中対立激化の過度な警戒感は後退。下値は限定的で、指数は一時プラス圏で推移した。外電は25日、関係者の話として「中国政府は一部の米国製品に対する125％報復関税の一時停止を検討している」などと報じた。米政権からもこのところ、「交渉次第」としながらも、対中関税引き下げに前向きな発言が目立っている。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、医薬の下げが目立つ。健民薬業集団（600976/SH）が2.7％安、江蘇恒瑞医薬（600276/SH）が1.7％安、山東魯抗医薬（600789/SH）と天士力医薬集団（600535/SH）がそろって1.5％安、浙江華海薬業（600521/SH）が1.4％安で引けた。
　石炭株もさえない。陝西煤業（601225/SH）が2.4％、中国中煤能源（601898/SH）が1.6％、晋能控股山西煤業（601001/SH）が1.4％、中煤新集能源（601918/SH）が1.3％ずつ下落した。不動産株、銀行・保険株、消費関連株の一角なども売られている。
　半面、鉄鋼や非鉄・レアメタルの銘柄群はしっかり。新疆八一鋼鉄 (600581/SH) が2.2％高、新余鋼鉄（600782/SH）が2.0％高、宝山鋼鉄（600019/SH）が1.8％高、中国アルミ（601600/SH）が2.0％高、洛陽モリブデン（603993/SH）が1.0％高、広晟有色金属（600259/SH）が2.3％高で取引を終えた。公益株、インフラ関連株、証券株、自動車株も買われている。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.33ポイント（0.52％）高の2256.16ポイント、深センB株指数が1.99ポイント（0.17％）高の1176.25ポイントで終了した。


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