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2025/03/25 13:34

香港前場:ハンセン2.2%安で反落、上海総合は0.2%下落 無料記事

 25日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比517.70ポイント(2.17%)安の23387.86ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が216.05ポイント(2.44%)安の8634.64ポイントと反落した。売買代金は1844億9780万香港ドルに拡大している(24日前場は1274億8050万香港ドル)。
 米関税政策が不安視される流れ。トランプ米大統領は24日、ベネズエラからの移民問題を背景に、同国産の石油・ガスを購入した国からの輸入品に対して25%の追加関税を課すと表明した。調査会社によると、ベネズエラ産石油の主な購入国は中国やインドだという。米中関係の悪化も懸念されている。そのほか、主力企業の増資計画発表も全体相場の重しとなった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が5.4%安。同社は昨日引け後、機関投資家など6社超に対し、1株当たり53.25香港ドルで8億株(増資後発行済み株式数の3.10%)を発行すると発表した。割当価格は24日終値(57.00香港ドル)に対して6.6%のディスカウント水準に設定されている。このところのマーケットは好調で、増資に適した環境だった。ほか、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が9.7%安、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が8.4%安と下げが目立っている。BYDエレクの通期決算は5%増益にとどまり、予想を下回った。舜宇の通期利益は2.5倍に膨らみ、予想を上回る内容だったが、生産能力過剰で競争が激化する恐れがあると説明したことが売り材料視されている。テック銘柄に売りが広がり、ハンセン科技(テック)指数は3.5%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
 セクター別では、完成車メーカーやスマートドライブなど自動車関連が安い。小米のほか、長城汽車(2333/HK)が6.4%、小鵬汽車(9868/HK)が6.3%、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が5.0%、速騰聚創科技(2498/HK)が4.5%ずつ下落した。車載AIチップの黒芝麻智能国際HD(2533/HK)も3.9%安と値を下げている。
 クラウドや半導体の銘柄群も急落。微盟集団(2013/HK)が5.9%安、金山雲HD(3896/HK)が5.3%安、万国数拠HD(9698/HK)が5.0%安、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が7.6%安、華虹半導体(1347/HK)が5.0%安で引けた。
 他の個別株動向では、減益決算を明らかにしたセメント中国大手の安徽海螺水泥(914/HK)が5.8%安、建機大手の中聯重科(1157/HK)が4.6%安で前場取引を終えた。
 半面、空運セクターは物色される。中国南方航空(1055/HK)が2.3%高、中国国際航空(753/HK)が1.9%高、中国東方航空(670/HK)が0.8%高と値を上げた。
 そのほか、即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が2.5%高。同社の決算は予想を上回る20%増益となり、配当の増額方針も明らかにした。
 本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%安の3364.05ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが安い。消費関連、素材、不動産、証券なども売られた。半面、エネルギーは高い。空運、公益、銀行も買われた。



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