3日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比51.13ポイント（1.57％）安の3211.43ポイントと3日続落した。昨年10月17日以来、約2カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
　前日までの軟調地合いを次ぐ流れ。中国景況感の悪化や、米長期金利の上昇などが嫌気されている。2日に報告された2024年12月の財新中国製造業PMI（民間集計）は50.5となり、予想（51.7）外に前月（51.5）から低下した。また、3日の中国債券市場で中国10年国債利回りが初めて1.6％を下回る中（債券価格は上昇）、株式市場の低迷で投資家が安全資産としての債券にシフトしたとの見方も出ている。前日に急落した反動で自律反発狙いの買いが先行したものの、上昇の勢いは弱く、指数は程なくマイナスに転じ、引けにかけて下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、消費関連の下げが目立つ。スーパーの永輝超市（601933/SH）がストップ（10.0％）安、パン・菓子の桃李麺包（603866/SH）が8.3％安、百貨店の王府井集団（600859/SH）が8.1％安、乳製品の北京三元食品（600429/SH）が6.5％安、自動車の上海汽車集団（600104/SH）が5.4％安、酒造の舎得酒業（600702/SH）が4.9％安で取引を終えた。
　不動産株も安い。光明地産（600708/SH）が5.9％、信達地産（600657/SH）が3.6％、緑地HD（600606/SH）が3.4％、中華企業（600675/SH）が2.9％、新城控股集団（601155/SH）が2.4％ずつ下落した。ハイテク株、インフラ関連株、金融株、公益株、医薬株なども売られている。
　半面、産金・非鉄株はしっかり。山東黄金（600547/SH）が4.2％、紫金鉱業集団（601899/SH）が2.6％、洛陽モリブデン（603993/SH）が2.9％、中国アルミ（601600/SH）が1.4％ずつ上昇した。石油・石炭株の一角も買われている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.68ポイント（1.40％）安の259.12ポイント、深センB株指数が7.33ポイント（0.61％）安の1194.70ポイントで終了した。


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