2025/01/03 13:25
香港前場:ハンセン0.9%高で反発、上海総合は0.5%下落
3日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比170.71ポイント(0.87%)高の19794.03ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が77.21ポイント(1.09%)高の7167.77ポイントと反発した。売買代金は864億8520万香港ドルとなっている(2日前場は874億2960万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。前日のハンセン指数は2.2%安と急落し、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。また、中国では昨年末、期待されていた金融緩和策が打ち出されなかったものの、当局は財政・金融政策で景気を支えるとの期待も根強い。英フィナンシャル・タイムズ(FT)が3日報じたところによると、中国人民銀行(中央銀行)はFTに対し、2025年の「適切な時期」に金利を現行の1.50%から引き下げる可能性が高いと述べた。中国景況感の悪化や米長期金利の高止まりなどを不安視し、朝方は上値も重かったが、指数は中盤から上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、組立や部材などスマートフォン関連の上げが目立つ。通信機器・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が5.6%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレク:285/HK)が4.2%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%高で引けた。
非鉄セクターも高い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.0%、中国アルミ(2600/HK)が2.5%、江西銅業(358/HK)が2.4%、中国宏橋集団(1378/HK)が2.3%ずつ上昇した。
宅配や荷役など物流関連の銘柄群もしっかり。京東物流(2618/HK)が2.8%高、深セン国際HD(152/HK)が1.8%高、順豊HD(6936/HK)が1.6%高と値を上げた。業況が安定している。中国物流購買連合会(CFLP)の最新統計(3日公表)によれば、2024年12月の物流業景気指数は53.1%。前月比で0.3ポイント上昇し、引き続き50以上の水準を維持した。
太陽光発電関連の銘柄も物色される。福莱特玻璃集団(6865/HK)が3.8%高、中国水発興業能源集団(750/HK)が3.2%高、協キン科技HD(3800/HK)が2.8%高、信義光能HD(968/HK)が2.4%高で前場取引を終えた。
半面、AI(人工知能)関連の銘柄は安い。青島創新奇智科技集団(2121/HK)が5.4%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が3.5%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が1.7%ずつ下落した。
証券セクターもさえない。第一上海投資(227/HK)が3.0%安、招商証券(6099/HK)が2.3%安、海通証券(6837/HK)が1.5%安、国聯証券(1456/HK)が1.4%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.46%安の3247.54ポイントで前場取引を終了した。不動産が安い。消費関連、ハイテク、金融も売られた。半面、資源・素材は高い。医薬も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。前日のハンセン指数は2.2%安と急落し、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。また、中国では昨年末、期待されていた金融緩和策が打ち出されなかったものの、当局は財政・金融政策で景気を支えるとの期待も根強い。英フィナンシャル・タイムズ(FT)が3日報じたところによると、中国人民銀行(中央銀行)はFTに対し、2025年の「適切な時期」に金利を現行の1.50%から引き下げる可能性が高いと述べた。中国景況感の悪化や米長期金利の高止まりなどを不安視し、朝方は上値も重かったが、指数は中盤から上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、組立や部材などスマートフォン関連の上げが目立つ。通信機器・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が5.6%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレク:285/HK)が4.2%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%高で引けた。
非鉄セクターも高い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.0%、中国アルミ(2600/HK)が2.5%、江西銅業(358/HK)が2.4%、中国宏橋集団(1378/HK)が2.3%ずつ上昇した。
宅配や荷役など物流関連の銘柄群もしっかり。京東物流(2618/HK)が2.8%高、深セン国際HD(152/HK)が1.8%高、順豊HD(6936/HK)が1.6%高と値を上げた。業況が安定している。中国物流購買連合会(CFLP)の最新統計(3日公表)によれば、2024年12月の物流業景気指数は53.1%。前月比で0.3ポイント上昇し、引き続き50以上の水準を維持した。
太陽光発電関連の銘柄も物色される。福莱特玻璃集団(6865/HK)が3.8%高、中国水発興業能源集団(750/HK)が3.2%高、協キン科技HD(3800/HK)が2.8%高、信義光能HD(968/HK)が2.4%高で前場取引を終えた。
半面、AI(人工知能)関連の銘柄は安い。青島創新奇智科技集団(2121/HK)が5.4%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が3.5%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が1.7%ずつ下落した。
証券セクターもさえない。第一上海投資(227/HK)が3.0%安、招商証券(6099/HK)が2.3%安、海通証券(6837/HK)が1.5%安、国聯証券(1456/HK)が1.4%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.46%安の3247.54ポイントで前場取引を終了した。不動産が安い。消費関連、ハイテク、金融も売られた。半面、資源・素材は高い。医薬も買われた。
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