2025/01/03 17:35
香港大引:ハンセン0.7%高で反発、小米は6.6%高で上場来高値
3日の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比136.95ポイント(0.70%)高の19760.27ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が68.72ポイント(0.97%)高の7159.28ポイントと反発した。売買代金は1603億5360万香港ドルとなっている(2日は1647億8440万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。前日のハンセン指数は2.2%安と急落し、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。また、中国では昨年末、期待されていた金融緩和策が打ち出されなかったものの、当局は財政・金融政策で景気を支えるとの期待も根強い。英フィナンシャル・タイムズ(FT)が3日報じたところによると、中国人民銀行(中央銀行)はFTに対し、2025年の「適切な時期」に金利を現行の1.50%から引き下げる可能性が高いと述べた。中国景況感の悪化や米長期金利の高止まりなどを不安視し、朝方は上値も重かったが、指数は中盤から上げ幅をやや広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、組立や部材などスマートフォン関連の上げが目立つ。通信機器・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が6.6%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレク:285/HK)が2.7%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.4%高で引けた。設備更新と消費財買い替えを促す「両新」政策の拡大を材料視。国家発展改革委員会が3日の記者会見で、買い替え補助に携帯電話機などデジタル製品を追加すると発表した。小米集団は上場来高値を更新している。
宅配や荷役など物流関連の銘柄群もしっかり。順豊HD(6936/HK)が3.3%高、深セン国際HD(152/HK)が2.5%高、京東物流(2618/HK)が1.4%高で取引を終えた。業況が安定している。中国物流購買連合会(CFLP)の最新統計(3日公表)によれば、2024年12月の物流業景気指数は53.1%。前月比で0.3ポイント上昇し、引き続き50以上の水準を維持した。
太陽光発電関連の銘柄も物色される。中国水発興業能源集団(750/HK)が3.2%、協キン科技HD(3800/HK)が2.8%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が2.7%、信義光能HD(968/HK)が1.4%ずつ上昇した。
半面、消費セクターは安い。ハイパーマーケットの高キン零售(6808/HK)が8.6%、外食の百勝中国HD(9987/HK)が3.6%、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が2.2%、粉ミルクの中国飛鶴(6186/HK)とスポーツ用品の361度国際(1361/HK)がそろって2.1%、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)と酒造の青島ビール(168/HK)がそろって1.8%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.57%安の3211.43ポイントで取引を終了した。消費関連が安い。不動産、ハイテク、インフラ関連、金融、公益、医薬なども売られた。半面、産金・非鉄は高い。石炭・石油の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。前日のハンセン指数は2.2%安と急落し、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。また、中国では昨年末、期待されていた金融緩和策が打ち出されなかったものの、当局は財政・金融政策で景気を支えるとの期待も根強い。英フィナンシャル・タイムズ(FT)が3日報じたところによると、中国人民銀行(中央銀行)はFTに対し、2025年の「適切な時期」に金利を現行の1.50%から引き下げる可能性が高いと述べた。中国景況感の悪化や米長期金利の高止まりなどを不安視し、朝方は上値も重かったが、指数は中盤から上げ幅をやや広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、組立や部材などスマートフォン関連の上げが目立つ。通信機器・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が6.6%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレク:285/HK)が2.7%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.4%高で引けた。設備更新と消費財買い替えを促す「両新」政策の拡大を材料視。国家発展改革委員会が3日の記者会見で、買い替え補助に携帯電話機などデジタル製品を追加すると発表した。小米集団は上場来高値を更新している。
宅配や荷役など物流関連の銘柄群もしっかり。順豊HD(6936/HK)が3.3%高、深セン国際HD(152/HK)が2.5%高、京東物流(2618/HK)が1.4%高で取引を終えた。業況が安定している。中国物流購買連合会(CFLP)の最新統計(3日公表)によれば、2024年12月の物流業景気指数は53.1%。前月比で0.3ポイント上昇し、引き続き50以上の水準を維持した。
太陽光発電関連の銘柄も物色される。中国水発興業能源集団(750/HK)が3.2%、協キン科技HD(3800/HK)が2.8%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が2.7%、信義光能HD(968/HK)が1.4%ずつ上昇した。
半面、消費セクターは安い。ハイパーマーケットの高キン零售(6808/HK)が8.6%、外食の百勝中国HD(9987/HK)が3.6%、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が2.2%、粉ミルクの中国飛鶴(6186/HK)とスポーツ用品の361度国際(1361/HK)がそろって2.1%、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)と酒造の青島ビール(168/HK)がそろって1.8%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.57%安の3211.43ポイントで取引を終了した。消費関連が安い。不動産、ハイテク、インフラ関連、金融、公益、医薬なども売られた。半面、産金・非鉄は高い。石炭・石油の一角も買われた。
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