2025/09/01 13:38
香港前場:ハンセン1.8%高で続伸、上海総合0.1%上昇 
週明け1日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比442.83ポイント(1.77%)高の25520.45ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が138.16ポイント(1.54%)高の9085.95ポイントと続伸した。売買代金は2349億8830万香港ドルに拡大している(8月29日前場は1840億6870万香港ドル)。
個別株物色が相場を押し上げる流れ。香港上場する主要企業の決算が先週末に出揃う中、業績成長に着目した買いが入ったほか、好材料が浮上した銘柄にも注目が集まった。そのほか、中国当局が足もとで、景気刺激や産業支援の動きを強めていることも引き続き支援材料となっている。
一方、官民が発表した中国製造業の景況感はまちまち。週末8月31日に発表された国家統計局などによる8月の中国製造業PMIは49.4となり、前月実績(49.3)は上回ったものの、市場予想(49.5)には届かず、景況判断の境目となる50を5カ月連続で下回った。半面、本日の取引時間中に民間が集計・発表した同月のS&P中国製造業PMIは50.5と、市場予想(49.7)を上回り、節目の50を2カ月ぶりに回復している。相場に与える影響は限定された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が17.3%高。外電が先週、アリババは新型の人工知能(AI)向け半導体を開発しているなどと報じたことが材料視されている。また、同社の4〜6月期決算は調整後利益が18%減だったが、クラウドなどAI関連の収益が大幅に伸びたこともあり、今後の業績持ち直しが期待された。
そのほか、中間決算の10%増益を手がかりに、域内大手行の中銀香港(2388/HK)が6.1%高。中間決算が14%増益だった電子製品受託製造サービス(EMS)大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が5.1%高と上げが目立っている。
セクター別では、医薬関連が高い。信達生物製薬(1801/HK)が9.0%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が5.8%、石薬集団(1093/HK)が5.1%、百済神州(6160/HK)が4.5%ずつ上昇した。
本土・香港不動産セクターの一角もしっかり。中国金茂HD(817/HK)が5.5%高、融創中国HD(1918/HK)が3.3%高、龍湖集団HD(960/HK)が2.5%高、新世界発展(17/HK)が4.5%高、信和置業(83/HK)が2.1%高で引けた。
産金・非鉄セクターも物色される。中国黄金国際資源(2099/HK)が11.4%高、招金鉱業(1818/HK)が7.1%高、山東黄金鉱業(1787/HK)が5.8%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が12.5%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.9%高、江西銅業(358/HK)が3.5%高で前場取引を終えた。新疆新キン鉱業の中間決算は50%減益とさえなかったが、すでに51%減益の見通しを発表していたため、悪材料の出尽くしが意識されている。
半面、自動車セクターの一角は安い。比亜迪(BYD:1211/HK)が6.8%、広州汽車集団(2238/HK)が4.8%、吉利汽車HD(175/HK)が2.3%ずつ下落した。BYDの中間決算は13.8%増益と堅調だったが、予想にとどかず失望売りが広がっている。広州汽車に関しては、中間決算の赤字転落が売り材料視された。
本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.12%高の3862.65ポイントで前場の取引を終了した。医薬が高い。ハイテク、資源・素材、不動産、自動車なども買われた。半面、金融は安い。軍需産業、公益も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
個別株物色が相場を押し上げる流れ。香港上場する主要企業の決算が先週末に出揃う中、業績成長に着目した買いが入ったほか、好材料が浮上した銘柄にも注目が集まった。そのほか、中国当局が足もとで、景気刺激や産業支援の動きを強めていることも引き続き支援材料となっている。
一方、官民が発表した中国製造業の景況感はまちまち。週末8月31日に発表された国家統計局などによる8月の中国製造業PMIは49.4となり、前月実績(49.3)は上回ったものの、市場予想(49.5)には届かず、景況判断の境目となる50を5カ月連続で下回った。半面、本日の取引時間中に民間が集計・発表した同月のS&P中国製造業PMIは50.5と、市場予想(49.7)を上回り、節目の50を2カ月ぶりに回復している。相場に与える影響は限定された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が17.3%高。外電が先週、アリババは新型の人工知能(AI)向け半導体を開発しているなどと報じたことが材料視されている。また、同社の4〜6月期決算は調整後利益が18%減だったが、クラウドなどAI関連の収益が大幅に伸びたこともあり、今後の業績持ち直しが期待された。
そのほか、中間決算の10%増益を手がかりに、域内大手行の中銀香港(2388/HK)が6.1%高。中間決算が14%増益だった電子製品受託製造サービス(EMS)大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が5.1%高と上げが目立っている。
セクター別では、医薬関連が高い。信達生物製薬(1801/HK)が9.0%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が5.8%、石薬集団(1093/HK)が5.1%、百済神州(6160/HK)が4.5%ずつ上昇した。
本土・香港不動産セクターの一角もしっかり。中国金茂HD(817/HK)が5.5%高、融創中国HD(1918/HK)が3.3%高、龍湖集団HD(960/HK)が2.5%高、新世界発展(17/HK)が4.5%高、信和置業(83/HK)が2.1%高で引けた。
産金・非鉄セクターも物色される。中国黄金国際資源(2099/HK)が11.4%高、招金鉱業(1818/HK)が7.1%高、山東黄金鉱業(1787/HK)が5.8%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が12.5%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.9%高、江西銅業(358/HK)が3.5%高で前場取引を終えた。新疆新キン鉱業の中間決算は50%減益とさえなかったが、すでに51%減益の見通しを発表していたため、悪材料の出尽くしが意識されている。
半面、自動車セクターの一角は安い。比亜迪(BYD:1211/HK)が6.8%、広州汽車集団(2238/HK)が4.8%、吉利汽車HD(175/HK)が2.3%ずつ下落した。BYDの中間決算は13.8%増益と堅調だったが、予想にとどかず失望売りが広がっている。広州汽車に関しては、中間決算の赤字転落が売り材料視された。
本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.12%高の3862.65ポイントで前場の取引を終了した。医薬が高い。ハイテク、資源・素材、不動産、自動車なども買われた。半面、金融は安い。軍需産業、公益も売られた。
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