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2025/07/17 16:31

中国大引:上海総合0.4%高で3日ぶり反発、ハイテク・医薬に買い 無料記事

 17日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比13.05ポイント(0.37%)高の3516.83ポイントと3日ぶりに反発した。
 米中通商交渉の進展期待が相場を支える流れ。ベッセント米財務長官は先ごろ、「貿易問題を巡る米中協議は非常に良好な状況にある」と述べ、中国の何立峰・副首相と近く会談する意向を示している。米中関係が改善しつつあると改めて材料視された。そのほか、取引時間中にファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)が4〜6月期決算を発表。純利益が前年同期比で60.7%増加し、過去最高の更新を明らかにした。人工知能(AI)産業の拡大などで、7〜9月も増収を達成すると予想している。ハイテク関連の追い風となった。
 ただ、上値は重い。月次の中国経済統計が週前半までにほぼ出揃う中、いくつかの指標が弱い内容だったことを不安視している。中でも、1〜6月の不動産開発投資は落ち込みが拡大し、改善の兆しも表れなかった。また、中国では今月下旬、下半期の政策方針を決定する中央政治局会議が開かれる予定。様子見ムードが漂う中、指数は安く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの上げが目立つ。電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)が8.5%高、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が8.0%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.3%高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が2.9%高、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が1.6%高で引けた。
 新興ハイテク株もしっかり。ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」が0.8%上昇し、主要指数をアウトパフォームした。
 医薬株も物色される。浙江華海薬業(600521/SH)が3.9%、康縁薬業(600557/SH)が3.5%、薬明康徳(603259/SH)が2.8%、江蘇聯環薬業(600513/SH)と人福医薬集団(600079/SH)がそろって2.0%ずつ上昇した。消費関連株、軍需産業株、自動車株、素材株なども買われている。
 半面、不動産株は安い。臥龍地産(600173/SH)が3.3%、緑地HD(600606/SH)が2.9%、華遠地産(600743/SH)が1.8%、中華企業(600675/SH)が1.6%、京能置業(600791/SH)が1.4%ずつ下落した。銀行株、エネルギー株、運輸株、公益株なども売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.28ポイント(0.11%)高の260.14ポイント、深センB株指数が10.07ポイント(0.81%)高の1252.26ポイントで引けた。



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