2025/03/26 13:31
香港前場:ハンセン0.3%高で反発、上海総合は0.2%上昇 
26日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比57.80ポイント(0.25%)高の23402.05ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が9.81ポイント(0.11%)高の8625.86ポイントと反発した。売買代金は1137億9400万香港ドルに縮小している(25日前場は1844億9780万香港ドル)。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。外電は25日、一段の内需拡大に向け、中国政府がサービス消費に対する補助金政策を検討しているもよう――などと報じた。また、前日のハンセン指数は大幅下落し、約3週ぶりの安値を付けただけに、値ごろ感も着目されている。ただ、上値は限定的。米中対立の警戒感がくすぶっている。米中関係を巡っては、米政権が中国やイラン、パキスタンなどの企業を含む70団体を輸出制限リストに追加した。25日に掲載された連邦官報によると、中国の団体が50以上を占めるという。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が12.4%高、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)が8.7%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が7.0%高と上げが目立った。申洲国際の通期業績は予想を上回る37%増益となり、配当の増額方針も発表している。海底撈の業績も上振れた。
セクター別では、不動産サービスが高い。華潤万象のほか、万物雲空間科技服務(2602/HK)が5.7%、保利物業服務(6049/HK)が4.1%、融創服務HD(1516/HK)が1.8%ずつ上昇した。
自動車セクターもしっかり。浙江零ホウ科技(9863/HK)と東風汽車集団(489/HK)がそろって4.5%高、吉利汽車HD(175/HK)が1.8%高、小鵬汽車(9868/HK)が1.7%高で引けた。
半導体やAI(人工知能)技術の銘柄群も物色される。上海復旦微電子集団(1385/HK)が7.3%高、晶門半導体(2878/HK)が4.3%高、蘇州貝克微電子(2149/HK)が2.4%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.0%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が2.8%高と値を上げた。
半面、医薬セクターの一角は安い。薬明生物技術(2269/HK)が2.7%、艾美疫苗(6660/HK)が2.2%、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.6%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が1.5%ずつ下落した。
中国の銀行セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が5.6%安、中信銀行(998/HK)が1.8%安、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が1.1%安、中国農業銀行(1288/HK)と中国建設銀行(939/HK)がそろって1.0%安で前場取引を終えた。中堅行の招商銀行が報告した通期決算は1%増益にとどまり、純利息収入は減少している。
本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%高の3375.97ポイントで前場取引を終了した。不動産が高い。消費関連、ハイテク、資源・素材なども買われた。半面、銀行・保険は安い。公益も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。外電は25日、一段の内需拡大に向け、中国政府がサービス消費に対する補助金政策を検討しているもよう――などと報じた。また、前日のハンセン指数は大幅下落し、約3週ぶりの安値を付けただけに、値ごろ感も着目されている。ただ、上値は限定的。米中対立の警戒感がくすぶっている。米中関係を巡っては、米政権が中国やイラン、パキスタンなどの企業を含む70団体を輸出制限リストに追加した。25日に掲載された連邦官報によると、中国の団体が50以上を占めるという。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が12.4%高、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)が8.7%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が7.0%高と上げが目立った。申洲国際の通期業績は予想を上回る37%増益となり、配当の増額方針も発表している。海底撈の業績も上振れた。
セクター別では、不動産サービスが高い。華潤万象のほか、万物雲空間科技服務(2602/HK)が5.7%、保利物業服務(6049/HK)が4.1%、融創服務HD(1516/HK)が1.8%ずつ上昇した。
自動車セクターもしっかり。浙江零ホウ科技(9863/HK)と東風汽車集団(489/HK)がそろって4.5%高、吉利汽車HD(175/HK)が1.8%高、小鵬汽車(9868/HK)が1.7%高で引けた。
半導体やAI(人工知能)技術の銘柄群も物色される。上海復旦微電子集団(1385/HK)が7.3%高、晶門半導体(2878/HK)が4.3%高、蘇州貝克微電子(2149/HK)が2.4%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.0%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が2.8%高と値を上げた。
半面、医薬セクターの一角は安い。薬明生物技術(2269/HK)が2.7%、艾美疫苗(6660/HK)が2.2%、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.6%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が1.5%ずつ下落した。
中国の銀行セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が5.6%安、中信銀行(998/HK)が1.8%安、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が1.1%安、中国農業銀行(1288/HK)と中国建設銀行(939/HK)がそろって1.0%安で前場取引を終えた。中堅行の招商銀行が報告した通期決算は1%増益にとどまり、純利息収入は減少している。
本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%高の3375.97ポイントで前場取引を終了した。不動産が高い。消費関連、ハイテク、資源・素材なども買われた。半面、銀行・保険は安い。公益も売られた。
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