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2025/01/23 13:46

香港前場:ハンセン0.2%高で反発、上海総合は1.0%上昇 無料記事

 23日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比47.23ポイント(0.24%)高の19826.00ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が32.65ポイント(0.45%)高の7209.79ポイントと反発した。売買代金は745億7140万香港ドルとなっている(22日前場は783億4070万香港ドル)。
中国の政策期待が相場を支える流れ。市場安定化や金融緩和の期待が高まっている。中国証券監督管理委員会、中国人民銀行(中央銀行)、国家金融監督管理総局など6部門は22日、「中長期資金の市場参加促進に関する実施方案」を発表。大型の国有保険会社によるA株(株式ファンド含む)投資規模、投資比率の引き上げなど、5つの措置を実施する方針を明らかにした。また、人民銀は28日から始まる春節(旧正月)の大型連休前に、預金準備率を引き下げるとの観測も強まっている。そのほか人民銀は23日、14日物リバースレポを通じ、満期分との差し引きで1395億人民元を市場に供給。22日も差し引き1980億人民元を供給した。ただ、上値は重い。トランプ大統領が中国からの輸入品に10%の追加関税を課すことを検討していると述べるなど、米通商政策の動向が不安視されている。(亜州リサーチ編集部)
 中国金融株が上げを主導。ハンセン指数の構成銘柄では、中国工商銀行(1398/HK)が2.4%高、中国建設銀行(939/HK)が1.8%高、中国人寿保険(2628/HK)が3.7%高、中国平安保険(2318/HK)が2.7%高で前場取引を終えた。ほか、指数には組み入れられていないが、証券株も軒並み高。招商証券(6099/HK)が3.4%、華泰証券(6886/HK)が3.2%、中信証券(6030/HK)が2.6%ずつ上昇した。
 半導体・人工知能(AI)関連も物色される。晶門半導体(2878/HK)が5.1%高、華虹半導体(1347/HK)が4.7%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.7%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が5.6%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.4%高、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が2.1%高と値を上げた。
 他の個別株動向では、電力設備メーカーのハルビン電気(1133/HK)が26.8%高。同社は22日、2024年通期決算の純利益が前期比で約2.9倍に拡大したもようと発表した。同業他社の銘柄群にも買いが波及している。
 半面、電気自動車(EV)関連はさえない。浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.5%安、小鵬汽車(9868/HK)が2.4%安、理想汽車(2015/HK)が2.3%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.2%安で引けた。
 中国不動産セクターの一角も安い。碧桂園HD(2007/HK)が13.4%、融創中国HD(1918/HK)が5.7%、旭輝(884/HK)が3.8%、世茂集団HD(813/HK)が2.2%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.02%高の3246.51ポイントで前場取引を終了した。金融が相場けん引。不動産、インフラ関連、ハイテク、資源・素材、医薬、消費関連なども上げが目立った。



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