2025/03/06 13:32
香港前場:ハンセン2.6%高で続伸、上海総合は1.1%上昇 
6日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比622.72ポイント(2.64%)高の24216.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が248.15ポイント(2.88%)高の8878.55ポイントと続伸した。売買代金は2167億8160万香港ドルに拡大している(5日前場は1351億6130万香港ドル)。
内外環境の改善で投資家のリスク選好が高まる流れ。米高関税政策の過度な警戒感がやや薄らいだほか、中国の政策に対する期待感も引き続き支えとなっている。米政権が4日に発動した関税措置に関し、ホワイトハウスの報道官は5日の記者会見で、カナダとメキシコに課した25%関税のうち、自動車は1カ月免除すると説明した。報道官は「トランプ大統領は、追加関税の適用除外申請にオープン」との見解も示している。中国では5日、各種政策を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕。李強・首相が冒頭で読み上げた「政府活動報告」では、消費を押し上げ、内需を拡大させることが重点項目に挙げられた。また、不動産・株式市場の健全な発展に注力するほか、AI(人工知能)技術の活用を通じ、各産業分野でイノベーションを進めることにも言及している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が13.9%高、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が11.7%高、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が9.3%高と上げが目立った。長江和記実業については、保有するパナマ運河重要港湾の運営権を売却すると発表したことが引き続き支援材料。巨額の売却益を計上する見込みで、一部では特別配当実施の可能性も指摘されている(前日は21.9%高で終了)。
セクター別ではクラウドやAI(人工知能)技術関連が高い。金蝶国際軟件集団(268/HK)が20.3%、金山雲HD(3896/HK)が7.1%、微盟集団(2013/HK)が5.6%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が7.7%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が7.1%ずつ上昇した。
半導体セクターも急伸。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.4%高、蘇州貝克微電子(2149/HK)と英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)がそろって4.3%高、華虹半導体(1347/HK)が4.1%高と買われた。そのほか、車載AIチップの黒芝麻智能国際HD(2533/HK)も5.6%値上がりしている。
中国不動産セクターもしっかり。雅居楽集団HD(3383/HK)が6.3%高、旭輝(884/HK)が5.4%高、碧桂園HD(2007/HK)が5.2%高、広州富力地産(2777/HK)が4.6%高で引けた。
中国証券セクターも物色される。第一上海投資(227/HK)が10.7%高、中州証券(1375/HK)と申万宏源集団(6806/HK)がそろって4.2%高、中国国際金融(3908/HK)が4.1%高で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.05%高の3377.22ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが高い。通信、不動産、消費、医薬、保険・証券、インフラ関連なども買われた。半面、公益は安い。銀行、エネルギーも売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内外環境の改善で投資家のリスク選好が高まる流れ。米高関税政策の過度な警戒感がやや薄らいだほか、中国の政策に対する期待感も引き続き支えとなっている。米政権が4日に発動した関税措置に関し、ホワイトハウスの報道官は5日の記者会見で、カナダとメキシコに課した25%関税のうち、自動車は1カ月免除すると説明した。報道官は「トランプ大統領は、追加関税の適用除外申請にオープン」との見解も示している。中国では5日、各種政策を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕。李強・首相が冒頭で読み上げた「政府活動報告」では、消費を押し上げ、内需を拡大させることが重点項目に挙げられた。また、不動産・株式市場の健全な発展に注力するほか、AI(人工知能)技術の活用を通じ、各産業分野でイノベーションを進めることにも言及している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が13.9%高、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が11.7%高、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が9.3%高と上げが目立った。長江和記実業については、保有するパナマ運河重要港湾の運営権を売却すると発表したことが引き続き支援材料。巨額の売却益を計上する見込みで、一部では特別配当実施の可能性も指摘されている(前日は21.9%高で終了)。
セクター別ではクラウドやAI(人工知能)技術関連が高い。金蝶国際軟件集団(268/HK)が20.3%、金山雲HD(3896/HK)が7.1%、微盟集団(2013/HK)が5.6%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が7.7%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が7.1%ずつ上昇した。
半導体セクターも急伸。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.4%高、蘇州貝克微電子(2149/HK)と英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)がそろって4.3%高、華虹半導体(1347/HK)が4.1%高と買われた。そのほか、車載AIチップの黒芝麻智能国際HD(2533/HK)も5.6%値上がりしている。
中国不動産セクターもしっかり。雅居楽集団HD(3383/HK)が6.3%高、旭輝(884/HK)が5.4%高、碧桂園HD(2007/HK)が5.2%高、広州富力地産(2777/HK)が4.6%高で引けた。
中国証券セクターも物色される。第一上海投資(227/HK)が10.7%高、中州証券(1375/HK)と申万宏源集団(6806/HK)がそろって4.2%高、中国国際金融(3908/HK)が4.1%高で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.05%高の3377.22ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが高い。通信、不動産、消費、医薬、保険・証券、インフラ関連なども買われた。半面、公益は安い。銀行、エネルギーも売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。